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ブログBLOG

お子さんが歯をケガしたら・・・

ようこそ千葉市緑区あすみが丘のかつらやま歯科医院へ
歯科医師の今中です。
歯のケガは元気いっぱいなお子さんには常に隣り合わせのトラブル。
今日はそんな時にどうしたらいいかお知らせしたいと思います。
歯を怪我することが多い年齢は乳歯では1~3歳、永久歯では7~9歳。原因は転倒、つまり転んでぶつけてしまうお子さんが多いようです。
怪我が最も多いのは乳歯、永久歯ともに中切歯(上顎の前歯)です。
 
歯の怪我をした時、まずは全身をチェック!
お子さんの脳や目に異常がないかをチェックします。
吐く、鼻血・鼻水が続く、ふらつく、頭痛がする、目が見えにくい、記憶がかけている、顔色が悪い、短時間でも意識がなかった、目の動きがおかしい、歩い方がおかしいなど。このような症状があった時はまず医科の受診をしましょう。
 
歯が抜けた時
抜けた永久歯は早く再植( 植え直し)するほど元に戻る可能性が高まります。お子さんの場合、成功率が高いのは3時間といわれています。
抜けた歯はラップやビニールで包んで乾燥を防ぎ1時間以内に受診してください。すぐに受診が難しい場合は牛乳に入れて冷蔵庫で保存( ひと晩ほどまで) してください。ただし牛乳アレルギーのお子さんの場合は避けてください。
また水道水には塩素が含まれるため、水道水で洗うのはやめてください。
乳歯は原則として再植は行いませんが今後生えてくる永久歯への影響も考えられる為、歯科受診をおすすめします。
 
歯が欠けた、折れた時
歯のかけらがある場合は念のため牛乳に入れるなどして乾燥を防いでお持ちください。
歯髄(歯の神経)を守るためには1日以内に受診することをお勧めします。
 
唇や歯肉(歯ぐき)が切れた時
傷口を清潔なガーゼなどで軽く押さえて止血しておき、腫れを防ぐ為できるだけ早く氷で30分冷やします。腫れてからは水で濡らしたタオルで冷やします。
土やアスファルトは傷の中に残ると傷跡になることがあるので、その日のうちに歯科医院で十分に洗浄してもらいましょう。
 
歯がグラグラする、噛むと痛い時
歯が抜けかけていたり、歯根(歯の根っこ)や歯槽骨(歯を支える顎の骨)が骨折している可能性があります。できるだけ早く歯科を受診してください。

 
 
歯をぶつけた時は、出血がなくても歯やその周りの歯根膜、歯槽骨、歯肉や永久歯胚(永久歯の芽)にダメージが加わっていることがあります。エックス線撮影検査をしないとわからない場合や、数日から数ヶ月時間が経たないと診断がつかない場合もあります。時間をおいて出てくるトラブルを正しく診断するには、歯に怪我をした当初から、歯の揺れや痛み、エックス線写真の所見などの変化を診ていくことが必要となります。ですから、お子さんが歯を怪我したらできるだけ速やかな歯科受診をお願いいたします