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似てるけど違う。洗口液の液体ハミガキ

みなさんこんにちは。歯科衛生士の土橋です。
歯周病予防には毎日の丁寧な歯磨きと、定期的な歯科医院でのメインテナンスの両方が大切です!今回はお家でのケアについて詳しくお話しします。お家でのケアで洗口剤を使っている方も多いと思います。同じ液体でも実は「洗口液」と「液体ハミガキ」に分かれており、使い方が異なります。
「洗口液」は毎日の歯磨きに加えて使用するもので、製品名には「マウスウォッシュ」、「オーラルリンス」と表記されていることが多いです。一般的には歯磨きの後に洗口するものです。洗口液の主な効果は殺菌です。まず歯磨きをして歯の表面のプラークをしっかりと落とします。プラークを落としても歯の表面には歯ブラシでは落とすことのできない細菌層バイオフィルムという膜があります。洗口液を使用することでバイオフィルム表面に洗口液の成分が付着し、殺菌効果を発揮、バイオフィルム上に虫歯菌や歯周病菌の付着を防ぐ効果があります。しかし基本的にはバイオフィルムを破壊したり、バイオフィルム内部に浸透する効果はありませんので、歯磨き後できれば1〜2分以内に使用するなとをオススメします!
<洗口液使用法をまとめ>
①丁寧に歯磨きをして、表面のプラークを落とす
➁バイオフィルム上(歯の表面)にプラークが付着するまえに洗口液を使用する(最低でも1時間以内)
➂20〜30秒しっかりとゆすぐ
この3つをしっかりと守って使用することで、効果を得ることができます!
「液体ハミガキ」は、まずすすいだ後に歯磨きをする方法で使用するもので、「液体ハミガキ」または「デンタルリンス」、「液体歯磨」と表記されます。歯磨き粉の代わりに使用するものと考えていただいて良いかと思います。泡立つのが苦手な方や職場などでスマートに歯磨きを済ませたい方などにお使いいただけます。
よく市販の洗口液と当院で処方しているポイックウォーターの違いを聞かれることがありますが、大きな違いはバイオフィルムを破壊できるかという点です。一般的な洗口液は殺菌や炎症を抑えることを目的としていますが、ポイックウォーターは歯磨きでは落とせないバイオフィルムの破壊を目的としています。バイオフィルムを破壊し、除菌することでプラークがつきにくくなり、お口の中の細菌数を減らすことができます。細菌数が減ることで口臭の予防にも効果があります!
独特な臭いが苦手という方もいらっしゃいますが、あの臭いはバイオフィルム・プラークを分解する際にでる臭いなのでお口の中が汚い方ほど感じやすいです。継続して使用し、徐々にお口の中が綺麗になってくれば臭いも感じにくくなります。

  1. 「洗口液」と「液体ハミガキ」、「ポイックウォーター」の違いをご理解いただけたでしょうか?
    目的別に使用するものを選択する必要があります。自分は何を目的に洗口液を使用したいのか、意識して選んでみてください!
    製品ラベルの製品名の下や、成分表示の近くに洗口液か液体ハミガキかが記載されていますので、そこを確認して購入すると良いと思います。