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ブログBLOG

「痛みがなくなったから大丈夫」は危険?歯科治療を途中でやめるリスクとは ~治療中断で歯を失わないために知ってほしいこと~

こんにちは。
かつらやま歯科医院 トリートメントコーディネーターの伊藤美咲です。

今回は、歯科医院で患者様とお話ししている中で本当によくある、
「治療を途中でやめてしまう」
というテーマについてお話しします。

歯科治療の途中で通院が止まってしまう理由は、人によってさまざまです。

「痛みがなくなった」
「仕事や育児で忙しくなった」
「何回も通うのが大変」
「予約変更の連絡をするタイミングを逃してしまった」
「間が空いてしまって、行きづらくなった」
「治療への不安や緊張があった」

TCとして患者様とお話ししていると、
「期間が空いてしまって電話しづらかった」
「怒られると思ってしまった」
「忙しくて、気づいたら何か月も経っていました」

というお声をいただくこともあります。

ですが、私たちが心配しているのは、予約が空いてしまったことではありません。
本当に心配しているのは、その間にお口の状態が悪化してしまうことです。


痛みがなくなっても、治ったとは限りません

歯科治療でよくあるのが、
「一度治療をしたら痛みがなくなったので、治ったと思った」
というケースです。

もちろん、痛みがなくなると安心しますよね。
しかし実際には、痛みが落ち着いていても、まだ治療の途中ということがあります。

例えば、むし歯治療では感染した部分を段階的に取り除きながら進めることがあります。
また、根の治療(根管治療)は、歯の内部にいる細菌を減らし、再感染しにくい状態にするため、複数回に分けて行うことが多い治療です。

つまり、治療途中の状態は、まだ“完成”ではありません。

特に注意が必要なのが、仮歯や仮のフタの状態です。
患者様からすると「ちゃんと入っているから大丈夫そう」と感じるかもしれませんが、あくまで一時的なものです。

長期間そのままにしてしまうと、

・すき間から細菌が入る
・仮の材料が劣化する
・内部でむし歯が再発する
・歯が割れてしまう
・治療回数や費用が増えてしまう

といったリスクがあります。

根管治療を途中で中断してしまうと、せっかくきれいにし始めた根の中に再び細菌が入り、再治療が難しくなることもあります。
根の治療について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
根管治療・マイクロエンドについてはこちら


歯の病気は、静かに進行することがあります

歯の病気は、痛みがある時だけ進んでいるわけではありません。
むしろ、痛みがないまま静かに進行することもあります。

当院では初診時に、デンタルドックという詳しい検査を行っています。
CT撮影、口腔内写真、歯周病検査、唾液検査などを通して、お口全体の状態を確認します。

これは、単に「今痛い歯だけ」を見るためではありません。

「なぜ悪くなったのか」
「今後どう守っていくか」
「同じことを繰り返さないためには何が必要か」

そこまで含めて考えるための検査です。

実際に検査を行うと、患者様ご自身も
「こんなところまで悪くなっていたんですね」
「痛みがなかったので気づきませんでした」
と驚かれることがあります。

特に歯周病は、痛みがほとんどないまま進行することがある病気です。
また、神経を取った歯は痛みを感じにくくなるため、内部で問題が起きていても気づきにくい場合があります。

だからこそ当院では、歯科医院を
「痛くなったら行く場所」
ではなく、
「悪くならないように守る場所」
として活用していただきたいと考えています。

当院の詳しい検査については、こちらをご覧ください。
当院のデンタルドックについて詳しくはこちら


治療中断で増えるのは、通院回数だけではありません

治療を途中でやめてしまうと、再開した時には状態が悪化していることがあります。

小さな詰め物で済むはずだった歯が、
神経の治療になり、
被せ物が必要になり、
最終的には抜歯になってしまう。

このようなケースも、残念ながらあります。

結果として増えてしまうのは、通院回数だけではありません。

・治療期間
・治療費
・身体的な負担
・精神的な不安
・歯を失うリスク

こうした負担が大きくなってしまうことがあります。

TCとして患者様とお話ししていると、
「もっと早く来ればよかった」
という言葉を伺うことがあります。

だからこそ、今通院されている方には、今の段階で治療を最後まで終えることの大切さを知っていただきたいと思っています。


当院では、通いやすさも大切にしています

一方で、通院を続けることが簡単ではないことも、私たちはよく理解しています。

お仕事、育児、学校、介護、体調など、日々忙しい中で何度も通院するのは大変ですよね。

そのため当院では、少しでも通院しやすいように、いくつかの取り組みを行っています。

例えば、急な予定変更があった場合でも、診察券アプリからアポイント変更ができるようになっています。
(但し全てのお約束に対応しているわけではございません)

「電話する時間がない」
「診療時間内に連絡できない」
「予約変更の電話が少し苦手」

という方でも、アプリから確認・変更ができるため、以前よりスムーズに予定調整をしていただけるようになりました。

また、
「早めに診てもらいたい」
「予定より早く空きが出たら行きたい」
という方向けに、キャンセル待ちのご案内も行っています。

治療内容によっては、予定より早くご案内できる場合もありますので、通院期間をなるべく空けずに進めやすくなっています。

私たちは、来られなかったことを責めたいわけではありません。
患者様それぞれの生活がある中で、どうしたら無理なく通院を続けられるかを一緒に考えていきたいと思っています。


治療後は、予防歯科で一緒に歯を守ります

治療は、終わったらそれで終了ではありません。
せっかく治療した歯を長く守るためには、その後の予防歯科がとても大切です。

当院では、治療後も担当制の予防歯科で、お口の状態を継続的に確認しています。
歯ぐきの状態、磨き残し、むし歯や歯周病のリスク、噛み合わせなどを確認しながら、患者様一人ひとりに合ったケアをご提案しています。

治療を最後まで終えること。
そして、その後に予防で守り続けること。

この流れが、大切な歯を長く残すためにとても重要です。

当院の予防歯科については、こちらをご覧ください。
治療後に歯を守る予防歯科についてはこちら


途中でやめてしまった方も、ぜひご相談ください

「期間が空いてしまったから行きづらい」
「怒られるのではないかと不安」
「どこまで治療していたか分からなくなってしまった」

そのように感じている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、どうかそのままにしないでください。
お口の状態は、実際に確認してみないと分かりません。

今の状態に合わせて、

・優先順位を決める
・負担を減らしながら進める
・今後悪化しない方法を考える
・無理のない通院計画を立てる

こともできます。

TCとして患者様とお話ししていると、治療内容だけでなく、
「通えるか不安」
「費用が心配」
「前回から時間が空いてしまって気まずい」
など、さまざまなお気持ちを伺います。

当院では、そうしたお気持ちも含めて一緒に整理し、無理なく治療を進められる方法を考えています。

大切な歯を守るために。
そしてこれから先も、ご自身の歯で食事や会話を楽しむために。

治療途中で期間が空いてしまった方も、どうぞ安心してご相談ください。
一緒に、今できることから始めていきましょう。


ご予約・ご相談はこちら

文責:かつらやま歯科医院
トリートメントコーディネーター 伊藤美咲