患者さんから信頼される第一の関所は「教養ある身だしなみ」です。
皆様、こんにちは。千葉市緑区あすみが丘 外房線土気駅徒歩5分のかつらやま歯科医院 院長 葛山 賢司です。
私は、当院で勤務していただく歯科医師の先生は全て「グッドドクター」になっていただきたいと願い、日々全力で指導をしています。私が定義する「グッドドクター」は「確かな診断力と優れた技術力を持ち、患者さんからもスタッフからも信頼される歯科医師」です。今日は「グッドドクター」になるために重要な「身だしなみ」についてお話しします。
歯科医療は人を相手とするビジネスなので、対人関係能力を高める努力が欠かせません。だから当院では歯科医師の「人間力」を高めることにも力を入れています。対人関係には「関所」と言えるものが存在します。「関所」ですからそれをクリアしなければ先へは進めません。患者に医療技術を知識の確かさに対する信頼感を深めてもらい、お金を払う価値があると認めてもらい、生涯にわたって健康相談者としての地位を確立するためには、これからお話しする5つの「関所」を超えなくてはならないのです。
★第1の関所は「外見」です。見出しなみ、態度、姿勢、顔の表情全てが重要です。この「外見」で6割近く好感度が左右されると言われていて、礼儀正しく誠実な人間であるかどうかをまず判断される重要な関所です。
★第2の関所は「話し方」です。好感のもてる言葉づかい、聞いてみたいと思える話し方であるかどうかが試されます。声の明瞭度や、速度、声の抑揚なども重要な要素です。
★第3の関所は「話の内容」です。歯科医師が伝えたいことに対して患者から理解や納得を得られなければ、治療へ進むことはできません。
★第4の関所は「専門技術」です。当院は自費治療が多いので、精密で丁寧な技術力が必要です。それがなければ高額な費用の対価に見合わないと判断されてしまいます。
★第5の関所は「健康相談者」です。口腔内の健康は全身の健康と密接な関係があります。一度きりの治療ではなく、今後より健康になるために長期的な口腔内全体の治療と維持を任せたいと患者から思ってもらえるかどうか、最終的な分かれ道となります。
いずれにしても、まず第1の「外見」の関所を超えられなければ、国家資格もお金をかけて習得した上級技能も宝の持ち腐れとなります。従って、歯科医師である前に、信頼のおける社会人となるために、基本的に要求されるマナーを身につけておくことがまず大切です。そのために当院では、歯科医師の「身だしなみ」を重要視しています。
「初対面20秒勝負」と言われます。初めて会った瞬間「この先生に任せたい」と患者に感じてもらえるポイントは
✔身だしなみの質の高さ
✔姿勢の良さ
です。これらをクリアすると患者は処置を受けることに前向きになれますし、説明を受けることに積極的になれます。歯科医療は美と健康を追求する仕事なので、歯科医師自身が健康と美しさの表現者でなくてはならないと自覚してください。
まず髪型ですが、
□清潔で清潔感のある髪ですか
□目立ちすぎる色になっていませんか(カラーコード7番まで
□前髪が目にかかっていませんか
□状態を前かがみにして顔より下にたれる髪はありませんか
□肩より長い髪はまとめていますか
□整髪料の香りがきつすぎませんか
□髪留めは可ですが、色は黒か紺か濃い緑ですか
□天然パーマは可ですが、きつすぎるパーマをかけていませんか
□髪を全て帽子の中に入れていますか
他にも口元や服、手などにおいて身だしなみのチェック項目がありますが、これらは全て患者や同僚スタッフに清潔感と信頼感を与えるために重要です。社会人は第一印象、身だしなみでその多くが判断されるということを忘れないでください。
今日は「グッドドクター」になるために重要な「身だしなみ」についてお話ししました。このようなお話は、大学ではもちろん研修先でも聞いていないのではないでしょうか?でもかつらやま歯科医院では、勤務医の先生には歯科医師である前に、まず「きちんした社会人」になっていただきたいと願っています。「社会人」になる前に「歯科医師」になってしまうと社会ルールを知らない、独りよがりの傲慢な歯科医師になる危険性があります。そのような先生は、スタッフや患者からも信頼されない「勘違いドクター」になってしまうのです。そしてそれは決してその先生の成功には結びつきません。
かつらやま歯科医院では、勤務医の先生の「対人関係能力」「人間力」を磨くことにも力を入れています。ぜひ一緒に当院で働きながら成長していきましょう!
【注 このブログの元となる考え方は当院が長年指導を仰いでいるDBMコンサルティング 宮原先生のレポートに基づいています】