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勤務医教育 実技編⑤補綴物を早く確実にセットする方法(保険治療編・Dr向け)

千葉市緑区あすみが丘のかつらやま歯科医院 院長の葛山賢司です。当院では歯科医師を募集しています。
当院の勤務医の先生には、教育指導の早い段階で補綴物のセットを行っていただきます。
今日は補綴物を早く確実にセットする方法をお伝えします。
以下の動画からもセットのポイントを視聴することができますので、ぜひご覧ください。
https://youtu.be/1OE-WXmjvzA

補綴物を早く確実にセットする方法

かつらやま歯科医院 歯科医師募集











保険治療も自費治療も補綴物のセット時は、「早く、確実にセットする」ことが患者さんにとっても医院にとっても重要です。当院では、保険のインレー、アンレーのセット時は基本的に浸麻をしてセットします。浸麻の種類は、スキャンドネスト浸麻で30分程度で切れる麻酔を使用し、患者さんへの負担を少なくします。


補綴物は歯科技工士の方が作成してくれますが(セレックは院内で作成します)、いざ患者さんの口腔内に合わせようとするとうまく合わないことがあります。まずはコンタクトの調整です。口腔内であまりにも合わない場合は、まずカーボランダムポイントでコンタクトを調整します。ある程度入るようになってきたら、次はビックシリコンポイントに変えて、コンタクトの微調整を行います。その時は、咬合紙を用いて、コンタクトを確認しながら調整します。


セット時のセメントは、保険治療の場合はビトレマーセメントを使用します。補綴物の大きさによってセメントの量をアシスタントに伝え練ってもらってセットします。その後きちんとタイマーを計って接着されるのを待ち、セメントアウトします。勤務医の先生には最初はセメントアウトまで行ってもらいますが、その後は歯科衛生士に行ってもらっても良いです。










なぜビックシリコンポイントを使用するかというと、ビックシリコンポイントは同時に研磨もできるので、表面がカーボランダムのようにザラザラすることなく研磨することができます。


補綴物、修復物のセット時のコツは、コンタクトの調整をいかに早くできるかにかかっています。ビッグシリコンポイントを活用することで、早くコンタクトを調整し、セットすることができます。勤務医の先生はまず30分で確実にセットできることを目指して頑張ってください。

補綴物を早く確実にセットする方法

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