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勤務医教育:実技編⑦取れにくい歯冠修復について

こんにちは、院長の葛山です。今日は、歯冠修復についてお話します。


歯冠修復はCR充填では回復できない症例に対応します。カリエスを除去し金属、もしくはセラミック、ジルコニア等に置き換えて修復します。




まずは浸潤麻酔をしてカリエス除去ですが徹底的に軟化象牙質を除去します。軟化象牙質を残すと、術後疼痛や修復物の脱離、2次カリエスなどを引き起こします。齲蝕検知液を使用するのはもちろん、エキスカベーターを使い手指の感覚で軟化象牙質の取り残しがないようにします。カリエスが進行していて露髄した場合は露髄部をポイックウォーターで洗浄して圧をかけないようにしてMTAセメントで覆髄します。そしてフジⅨで裏層して次回まで痛みが出ないか経過を見ます。



 カリエスが進行してなければ、AQ ボンドでボンディングしてフロアブルレジンで裏層してから印象を取ります。印象は寒天印象2個、またはラバー印象1個を取ります。保険インレーは対合模型は取りません。自費の場合はラバー印象も取ります、バイトは、保険ならいりません。仮封は、プロテクトシールで行います。プロビジョナルが必要な時は、プロビジョナルレストレーションを作成します。次にセットですが、スキャンドネストで浸潤麻酔を行い、歯冠修復物をコンタクトから調整します。コンタクトの調整が終わったら咬合調整を行い高すぎたりしないように行います。セメントは、セラミック、GOLD[ならGCのジーセム1、ジルコニアならイボクラのスピードセムプラス、保険の銀歯は、3Mのビトレマーセメントで接着、合着します。



以上歯冠修復ですが、やはり軟化象牙質の取り残しがないようにするのが一番大切です。

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