こんにちは、かつらやま歯科医院院長の葛山賢司です。
今回は、「全顎治療計画の作成のコツ」についてお話します。当院は全ての患者さんに全顎治療の提案をし、全顎治療を行っています。そして全ての患者さんの全顎治療計画を立てています。最近の歯科界の主な関心事は「いかにして自費率をアップできるか?」です。コロナウイルスの影響もあり、患者数が減少する中で、歯科医院を安定して運営していくには「自費治療を増やす」ことがカギになってきます。自費治療は、歯科医師が得意な分野を活かし、時間に追われることなく丁寧な治療を行うことを可能にしますし、治療後患者さんから感謝されることが多い治療でもあります。当院は自費率が高く、自費治療、自費の予防歯科を併せると60%を超えることもあります。自費率を高めるカギは、全ての患者に全顎治療計画を作成し、それを提案し、選んでもらうことにあります。当院にはその一連の流れがシステム化されているので、自費率が高いのです。
全顎治療計画作成のコツは、まずは、資料を揃えることです。患者さんがいなくても治療計画が立案できるように資料を揃えるのです。当然事前に患者さんの口腔内をチェックしておきます。その後、様々なアングルから撮影した口腔内写真、デンタル14枚法、パノラマレントゲン、CTレントゲン、ポケットプロービングチャート、スタディモデルをもとに治療必要部位を検討していきます。1歯づつ、CRかインレーかアンレーかクラウンか、材料は、セラミックかGOLDか銀歯か、根管治療が必要かなど様々な角度からどの治療が最善の治療か検討するのです。欠損部位については、インプラントかブリッジか義歯になるのかをパターン別に立案します。よって治療計画は何パターンにも及ぶことがあります。治療計画により治療費の見積書の金額も変わってきますので、患者さんは、予算を考えながら最善の治療を選択することができるのです。治療日当日に今日はどの歯を治療しようかな?という行き当たりばったりの治療はやめましょう?こちらは、保険治療だと思って入れたFMCを何も言われてないのに銀歯を入れられたというクレームも防げるのです。一人あたり全顎治療計画作成は60分から90分かかりますが自費の成約率も高まるのでぜひ行ってください。