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勤務医教育 実技編⑥上手なCR充填

こんにちは、院長の葛山です。今日は、CR充填についてお話します。



CR充填は日常臨床では頻度の多い治療です。しっかりとしたCR充填ができないとうまい下手すぐわかります。まず一番大切なことは、カリエス、軟化象牙質を徹底的に除去することです。齲蝕検知液を使い染まらなくなったら、エキスカべーターで取り残しがないか確認します。軟化象牙質が残っていると、充填後の疼痛の原因にもなりますし、6か月後には、充填した部分の周りが変色してきたりCRの脱離が起こります。そうです、詰めたものがよくとれる歯科医院は、軟象取り残し歯科医院なんです。しっかり軟化象牙質は除去しましょう。カリエスの除去ができたら、充填操作に入ります。現在は、よほどのことがない限りE・E(エナメルエッチング)は行わないです。ボンディングは、浅い窩洞には、GCのプレミオボンドを使います。深い窩洞には、AQボンドを使います。さらに歯髄に近い場合は、セラカルで覆罩してからAQボンドでボンディングします。ボンディング終了後、フローレジンのAO2で裏層します。これは象牙質の下地をマスキングすることで充填後のシェードが合わないことを防ぎます。その後、単純窩洞ならGCグレースフィルゼロフローで充填します。複雑窩洞は、マトリックスを用いて、GCグレースフィルパテでしっかりとコンタクトを付与します。


研磨はダイヤモンドバーのファイン、次にスーパーファインで研磨して終了です。咬合面の裂溝など付与する場合は、先の細いバーで行ってください。

 たかがCR充填、されどCR充填です。一つ一つのステップを確実にこなしていくことがCR充填の成功の秘訣です。

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