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ブログBLOG

心に残る患者様からのお言葉

ようこそ、かつらやま歯科医院へ!葛山祐子です。今日は、最近の心に残る患者様からのお言葉をご紹介します。

最近といいましても、正確に言うと昨日頂いたお言葉です。

当院へ前からお越しいただいている60代の女性の患者様Sさんで、当院でインプラント治療を受け、定期健診、PMTCを定期的に行い、最近セラミックの治療を始められた方です。その方が、昨日、セラミックの詰め物を入れられました。今まで銀の詰め物が入っていたところが、きれいに白い歯に変わっています。私が、会計を終えた後、感想をお伺いしてみると、次のように答えてくださいました。

「少しずつ、白い歯に変わっていくのが、とても嬉しいんですよ!」

「実はね、少し前にスーパーでお買い物しているとき、全く見ず知らずの方から、声を掛けられて、

『あなた歯がきれいね~!それ全部自分の歯?』と聞かれたの。それが、も~とっても嬉しくってね!私の友人で、20代のころはとても美人だった友人がいたの。その友人と、この前久しぶりに会ったときに、歯がもう汚くなっていて、がっかりしちゃったことがあったのよ。それを見ていて、ああはなりたくないな、って思ってね。やっぱり、しっかり噛める、これが大事だと思うのよね。」

これを聞いて、自分のことのように嬉しくなりました。だって、見ず知らずの人に褒められるっていうことは、やっぱり客観的に見て素晴らしい、ということですよね。それも、歯の美しさで褒められるなんて、そうそうないことだと思いませんか?

ある程度年齢がいってからの白い歯の価値というものは、もしかしたら私たち歯科医療従事者が考えている以上に素晴らしいものがあるのかもしれない、とこのお話を伺って思いました。当院へお越しいただいている方を見ていても、やはり年齢が上がるにつれ、白い歯を維持するのはもちろんのこと、ご自身の歯を失わずに維持することはとても難しい、と感じます。その様な中で、ご自身の歯の本数も保ち、なおかつPMTCやセラミック治療などで白く保っているということは、美しい、と見ず知らずの方から褒められるほど価値があるのです。そして、褒められる側にしてみたら、それはもう、無条件に嬉しいことですし、自分への自信に変わることは間違いありません。

褒められたことを話してくださり、にっこり笑うSさんの歯は60代と思えないくらい本当に美しく、そして、Sさん自身も健康美にあふれているように美しかったのです。この美しさに触れた経験を、私はしっかりと胸に刻まなければいけないな、と思いました。そして、それを少しでも多くの方に伝えていかなければいけない、と心を新たにしました。

日経MJの人気コラム「招客招福」で、小阪裕司氏は、ジャパネットたかたの高田社長の講演について取り上げていました。氏は特に印象深かったことの一つとして、高田氏が「伝えることの大切さ」を繰り返し語っていたこと、を挙げていたのはとても興味深かったです。高田社長といえば、テレビショッピングで商品を語る、あの独特の高い声が有名ですよね。あの高い語りは、伝えたいことを懸命に伝えようとするあまりああなるのだそうです。高田社長伝えたいこととは何か?それは、「商品は何のためにあるのかを考え、伝えるべきことを伝え続けること」なのだそうです。つまり、伝えたいことの核は商品の機能や価格ではなく、何のためにあるのかという点なのだそうです。

伝えるべきこと、これを歯科医療において考えてみると何でしょうか?それはやはり、先のSさんの例でも明らかなように、「白い歯を保つことの美しさ」、そしてそれは「健康」につながり、笑顔の美しい健康的な生活を送ることの大切さ、素晴らしさではないかと思うのです。私たちはこのことを伝え続けていかなければならない。持てる力全てを使って。そして、この点に心を動かされた患者様は、もはや患者様ではなく、私たちと同じ価値観を持つ仲間ではないかと思うのです。なぜならば、先のS様とは、その様な暖かな関係が築けていると、心から思うからです。