ようこそ、かつらやま歯科医院へ!葛山 祐子です。今日は、患者様への治療に責任を持つプロのスタッフ育成のため、スタッフ教育に力を入れている当院が、今年の4月に入社した新人スタッフへ行った「新人スタッフ本採用試験」の様子をお知らせします。
昨年から、当院では新人スタッフに入社3ヶ月後に「新人スタッフ本採用試験」を行っています。歯科医院で試験!?と新人スタッフは驚き、戸惑うのですが、当院の伝統として今後も続けていく予定です。「もし、試験に落ちたらどうなるのですか?」とスタッフに良く聞かれるのですが、その時は、「不採用になります(笑)」と答えています。
当院へ入社してくるスタッフは、みなやる気があり、当院で働きたくて来ているスタッフなので、仮に試験の成績が悪くても不採用になることはないのですが、それでも3ヶ月間に当院のスタッフとしてふさわしくない態度が見受けられれば、それは患者様のためにも不採用になることはあり得ることです。
では、どういう試験内容だったのか、その一部をご紹介します!
「本採用認定筆記試験」平成23年7月15日実施
課題1 「かつらやま歯科医院」のポリシーを書きなさい。
課題2 「上のポリシーを実現するために、あなたが日々の行動の中で実行していることは何ですか?その理由も合わせて書きなさい。」
課題3「かつらやま7Way」の中であなたが最も実行しやすいものは何ですか?それを書きなさい。
課題4「課題3であげた『7Way』を日々の仕事の中でどう実行していますか?具体的に書きなさい。」
課題5「かつらやま歯科医院では、病院としての目標を掲げることはもとより、スタッフ一人一人に対しても目標を掲げ、仕事のスケジュールを立て、その実現を目指すことを推奨しています。あなたは、目標や仕事のスケジュールを立てることの意義は何だと考えますか?
ざっと、こんな感じで、残り4課題あり、全部で9つの課題に対して答えなければなりません。その全てが筆記試験です。時間は30分。予想以上に新人スタッフは大変だったようです。事実、私は監督者として横で見ていたのですが、30分休みなく書いていました。それを見ていて、
「ちょっと大変な課題を出しちゃったかな~?」と後悔したぐらいです(苦笑)
では、実際のスタッフの回答を少しご紹介します。
課題2回答「患者様をただ治療しに来た人と思わないようにしています。患者様の中には歯が痛いから歯科にかかるという方もいますが、歯が痛ければ他の生活に支障が出ます。また、健診、予防を行っている方々であれば、将来自分の歯で食べたり、話したりしたいという方々がいらっしゃいますので、今だけではなく、患者様のこの先を考え行動するようにしています。例えば、私の行う口腔内審査に誤りがあれば半年後までの間に虫歯や歯周病が進行してしまうのですから、常に責任感を強く持ち、患者様の未来を預かっているという気持ちを忘れないように心がけようと思います。」
課題5回答「ただたんに、毎日決められたことをやりすぎていく日々よりは、何か目標に向かって行動することでやる気が出ますし、責任感を強く持ちながら仕事が出来ます。また、達成したときにはやりがいを得ることが出来、更なるステップアップにつながると思います。」
回答を見ていると、本当に短期間の間に、こちらが望むようなスタッフに成長してくれているな、と感じ嬉しく思います。技術の面ではまだまだ未熟さが残る彼らですが、その根底にある社会人としての人間性は、とても素晴らしいものがあります。一言でいえば、「ガッツがある」のです。「かつらやま歯科医院の役に立ちたい!」という熱い志があるのです。その気持ちがある限り、彼らの未来は明るいと信じています。どんなに辛いことがあっても、社会人としての生活に絶望することはないでしょう。院長や私の役割は、この未来ある彼らをサポートし、大きく花開かせることです。その責任を痛感するとともに、大きなやりがいも感じています。
最後に、彼らの筆記試験の様子ご紹介しますね!真剣さが伝わるといいのですが・・・。
真剣に筆記するのぶ先生
「終わりません~(涙)」と言いながらも、最後まで取り組んだ仁美歯科衛生士