今月のかつらやま歯科医院の待合室の健康本のご紹介コーナーで取り上げる本は、日本最大の臨床医の学会である「日本顎咬合学会」から出版された「噛み合わせが人生を変える」です(*^_^*)
脳や胃腸と同様に、歯も立派な「臓器」です。しかし、大切な臓器を「1本くらい失っても問題ない」と思い込んでいる人が多いのではないでしょうか?本書では、歯を失って満足に噛めなくなると、肩こり、不眠症、うつなどの不調や、メタボリックシンドローム、運動障害、脳梗塞や認知症などを招きやすくなる、ということを豊富な事例を交えて説明しています。
中でも気になる箇所が、「がんと歯周病」に関する箇所です。ご存知の通り、日本人の死亡原因のトップはがんです。がんの死亡率は年々高くなり、今や3人に1人ががんで死亡する時代です。本の中では、海外の論文を例に挙げ、「歯周病ががんの発生原因の一つである」と述べられています。
そして、近年増加傾向にある「口腔がん」について本書は取り上げ、口腔がんを予防するためにはどうしたらよいか、ということも書かれています。