ようこそ、かつらやま歯科医院へ!
8月の歯科豆知識のテーマは「歯ぎしり」です。
虫歯が多いわけでもなく、かみ合わせも特に悪くないのに、なぜか詰め物がすぐ取れたり、治療した歯が折れたりということはありませんか?それはもしかしたら、歯ぎしりが習慣化しているサインかもしれません。歯ぎしりは、とても気づきにくいのですが、大変なトラブルを引き起こすことがあるのです。
当院でも、治療がうまく進まない患者さんがいらっしゃいます。治療後も同じです。しっかりいれた詰め物が短期間で取れたり、被せものが壊れたり、更には歯根が折れたり、思いがけないトラブルを繰り返し、来院される方がいらっしゃるのです。このナゾをとく鍵は「歯に加わる過剰な力にあります。人生の辛い時期や仕事に追われたとき、そのストレスを発散するために無意識に歯ぎしりや食いしばりをしていたのです。
力によるトラブルは、「丈夫な治療をして防ぐべきものだ」と以前では考えられていました。しかし今では、ストレスによって起こる過剰な力を減らさない限りどんな治療も対処療法に過ぎず、根本的な解決は望めないことがわかってきたのです。割れた、とれたという歯のトラブルは一見突然起こるようですが、実は無理が続いた挙句に起きるトラブルです。まして、虫歯や歯周病があるところに力が加わり続ければ、歯を失うリスクはますます高まります。
ストレス社会の中、歯ぎしり・くいしばりは頻度と程度に差はあれ、だれもがしていると思ってよいでしょう。ですから、歯ぎしりや食いしばりがいかに大きな問題なのかを知っていただき、ご自身の無意識に気づいていただくことが、歯を守る第一歩なのです。