みなさん、こんにちは!!
千葉県千葉市緑区あすみが丘にあるかつらやま歯科医院
歯科衛生士歯科食育士、シニアマネージャーの山田 唯です。
私は、すっぱい食べ物が大好きです。
特に夏になると食べたくなりますよね。
酢の物や冷麺や飲み物は炭酸水にレモンを入れて飲むのが大好きです。
今では健康のために食酢を飲んでいる方も多いのではないでしょうか?
そんな方はぜひ今回のお話よく聞いてください。
みなさんは、「酸蝕症」という歯の病気をご存知でしょうか?
前回のおさらいをしていきましょう。
酸蝕症とは、酸性度の強い食べ物や飲み物、また逆流した胃酸に日常的にさらされることにより、歯が病的に溶けて、傷んでしまう症状をいいます。
すっぱいものを欠かさず食べる健康志向の食生活や、ストレス社会のなか増え続けている逆流性食道炎など私たちの食生活や多忙な日々との関わりがあるので現代人ならではの生活習慣病として注目が集まっています。
今回はその酸蝕症の原因を一緒に探っていきましょう!!!!!!
まずは、胃酸による酸蝕症。
現在酸蝕症の原因として注目を集めているのは、「胃酸の口への逆流」です。
専門家によると、現代人の10人に1人に逆流性食道炎の疑いがあり、罹患率は増加しているといいます。
胃酸の逆流を誘発する代表的な要因は、炭酸飲料やすっぱいものの食べ過ぎ、飲みすぎだそうです。こういった食品は酸蝕症の原因にも逆流性食道炎の原因にもつながるのですね。
次に、嘔吐の繰り返しによる酸蝕症
摂食障害(拒食症や過食症)による、持続性の嘔吐と酸蝕症の深い関わりも報告されています。この場合は、心療内科に相談し、歯科でも歯が溶けていないか診てもらうことが必要です。
酸蝕症は現代病!!!!!!!!!
近年、季節を問わずに柑橘類が手に入り、健康のため酸性食品が大人気ですよね。
現代ならではの食生活が酸蝕症の発生に大きく影響します。
食卓では主菜にレモンやポン酢をかけ、デザートにはオレンジやグレープフルーツが並びます。お酒も果汁たっぷりのチューハイやワインが大人気です。
一方おやつは、炭酸飲料や梅のお菓子もすっぱく子供たちの歯を脅かしています。
もう一つは、健康志向。熱心な人ほど続けられるため、酸蝕症のリスクが高まります。
この夏乗り切るための秘策が思わぬ落とし穴!!!!!!!!!
部活をしているお子様の歯を守ってください。
「歯が急に白くなってきました」と相談に来院された学生。
よく見てみると歯全体が酸蝕症になっていました。夏休みの部活で、熱中症対策のため休憩ごとにスポーツ飲料を飲んでいたといいます。
スポーツ中はお口の中が乾燥し、唾液がお口の中を洗い流してくれません。
酸性飲料の影響をダイレクトに受けるので気を付けましょう。
熱中症との兼ね合いもあります。全く飲むなということではなく、間にお茶やお水を交互に入れたり、スポーツ飲料を飲んだ後はお水を一口飲むなどの工夫をしていただくといいと思います。
思わぬところに落とし穴があります。
ぜひ今回の内容をご参考にしてみてください。