043-295-3748

千葉県千葉市緑区あすみが丘2-16-7

JR外房線「土気駅」から徒歩7分

ブログBLOG

歯科のエックス線と歯科用CTについて④

ようこそ、かつらやま歯科医院へ!
当院はできる限り痛みの少ない、できる限り削らない、できる限り神経を取らない治療を目指しています。「できる限り」とお伝えしているのは、医療では100%ということはとても難しいので、そのような表現を使っております。しかし、「できる限り」になるべく近づけるよう、様々な工夫を行っております。今日お話しするCTレントゲンもその一つです。日本全国には約68000件の歯科医院があるといわれていますが、その中でもCTを完備している医院はまだまだ少数です。当院は、平成21年にいち早くCTを導入いたしました。
 
話題の歯科用CTって?
歯科用のCTは、患者さんの顎を3次元的に解析できる歯科の新しい検査用装置です。歯や歯槽骨の状態だけではなく、骨格、骨質、神経や血管の一を立体的に把握できるため、インプラントや再生療法をはじめとする専門的な治療で使われています。CTは限られた部位に放射線を照射しスキャンする装置で、立体画像や、あらゆる角度からの断層写真を見ることができるようになりました。
 
現在、エックス線写真で幹部を立体的に把握するには、同じ部位をデンタルで角度を変えて複数枚撮影し、パノラマの情報も加えて複合的に行っています。それに対sh知恵CTでは、3次元的な画像のおかげで、歯や歯槽骨から顎の骨格や神経、血管、腫瘍などの形と位置などをより正確に、容易に知ることができるようになったのです。
 
この様に便利なCTが一般の歯科で少数なのは、この装置が大変高価で、導入されているのは主に大学病院、地域の基幹病院、インプラント治療などを専門的に行っている歯科医院に限らています。では、なぜこのような高価な装置を当院では導入しているのかというと、元々は当院で行っているインプラント治療に必要だったからです。インプラントを埋入した後、そのインプラントがきちんと予定した場所へ埋入されているかはCTを撮らないとわかりません。埋入しただけで、その後の確認を行っていないと、インプラントが違う方向へ埋め込まれていて、実は大事な神経や血管にぶつかっていたという事故も起こり得ます。埋入後のきちんとした診断が必要だったため、当院ではCT導入に踏み切りました。
 
ところが、実際にCTを使い始めてみると、色々な場面でCTが活用できることが分かりました。現在当院でマイクロスコープを使用して専門的に行っている「マイクロスコープ根管治療」にもCTは大活躍しています。複雑に入り組んだ根管の形状、本数などを確認するにはCTをおいて他にはありません。なお、撮影範囲を狭く設定した歯科用CTは医科のCTに比べると被ばく量が低くなっています。このように放射線量をエックス線写真並みに抑えることができるのもCTの大きな特徴です。