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●妊婦さんは歯周病になりやすい?
女性の妊娠中に、子宮や胸を大きくし、胎児が元気に育つように体を変化させるのは女性ホルモンの影響です。厄介なのは、歯周病菌の仲間にはこのホルモンを栄養源とする菌がいて、女性ホルモンが豊富な妊婦さんの歯ぐきが大好き、ということです。ですので、妊婦さんのお口の中に一度歯周病菌が住み着くと、盛んに増殖し、活発に活動します。そのため、妊娠中は普段歯ぐきが腫れない人も歯周病の初期症状(歯肉炎)になりやすく、歯周病(歯肉炎)の方は症状が進行しやすいです。
歯周病は低体重児出産や早産などの妊娠トラブルと関係性があると言われています。赤ちゃんの成長に影響を及ぼす場合がありますので、早期に歯科検診を受けて、歯周病を治療、予防しましょう。
●歯周病が関係する妊娠トラブル
早産・低体重出産は妊娠トラブルの一つです。早産とは「妊娠22週以降37週未満の分娩」を、低体重児出産とは「2500グラム未満の新生児の出産」のことを言います。早産時に多い低体重児は、児の未熟性が強いほど出産後の集中的な管理が必要とされて、更には子供の成長発育に影響を及ぼす場合があるとされています。早産、低体重児出産のリスクファクターとしては、年齢(17歳以下、35歳以上)、喫煙、飲酒、麻薬などがありますが、歯周病がその一つとなる可能性が示されています。
●歯周病の程度
歯肉炎)
歯周病菌の影響で歯ぐきが腫れた状態です。この段階では歯ぐきが腫れているだけで、歯を支える骨はまだ破壊されていません。歯に付着した汚れが原因で腫れてしまうのです。プラーク(歯垢)と歯石をきれいに落とせば、1~2週間で腫れがひき、元通りになることが多いです。
軽度歯周炎)
歯周病菌が悪さをして、歯を支えている骨が破壊され始めています。特徴として、歯の周りの歯ぐきが後退し、歯周ポケットと言われる歯と歯茎の隙間が深くなることが特徴です。これは歯ぐきの下にある骨が溶け始めていることを示しています。つまり、歯周病菌の影響で骨の破壊が始まっているのです。このままほっておくと、歯を支えている骨がなくなり、歯がグラグラしてきます。失われてしまった骨は元に戻すことは難しいのですが、プラークと歯石をきれいに取り除けば、炎症を止めることができ、大掛かりな治療は必要ないことが多いです。ぜひこの段階で、歯周病の進行を食い止めましょう。出産が終わったら、なるべく早めに治療を開始しましょう。
当院では、10月26日(金)「プレママのためのデンタルスクール」を当院で行います。妊娠トラブルを防ぐためのプレママのお口のケアの仕方を詳しくお伝えしますので、ぜひご参加お待ちしています♪