免疫力を上げよう!
こんにちわ、歯科医師の二村です。
2020年、日本にとっては世界に輝く一年になるはずが、新型コロナウイルスのために
世界中が大変なことになっていますね。
早く元の生活に戻ってほしいと願うばかりですが、ウイルスの脅威は目には見えず、個人
でできることは予防しかありません。
ワクチンがまだ開発されていないので、予防は手洗いが基本になりますが、口の中を清潔
にすることも重要です。しっかり食事の度に磨くのも大事ですが、特に寝る前の歯磨きは
重要なので、一日のお口の汚れをしっかりと落としましょう。ある調査によると、口腔ケ
アをしっかりとしているとインフルエンザの発症率は10分の1になるという報告もあり
ます。新型コロナウイルスもインフルエンザと種類は違いますが同じウイルス感染なので
、少しでも発症率は下げられると考えられます。
そのほかにも、大切なのは「鼻呼吸」です。呼吸には「口呼吸」と「鼻呼吸」に分けられ
ます。その名の通り、鼻でしているか口でしているかです。
判別方法はいろいろありますが、
①気付いたら口を開けている(子どもにも多い)②唇がいつも乾く③タバコを吸っている
④いびきをかく⑤食べるときに音を立てる⑥激しいスポーツをしている⑦いつも鼻が詰ま
っている…など、他にもいろいろ判別方法はありますが、これらのどれかに当てはまると
「口呼吸」をしていると言えます。
では「鼻呼吸」と「口呼吸」何が違うのでしょうか。
「鼻呼吸」鼻で息をすることによって
鼻毛や線毛が、細菌やウイルスなどの異物をろ過してくれます。
鼻の奥にある扁桃リンパ組織がさらに異物を防御してくれます。
鼻の中で温められ加湿された空気が肺に入ります。
→病気の原因を鼻でブロックし、体を守る!
「口呼吸」口で息をすることによって
口の中が乾燥し、細菌などが繁殖しやすくなる。
外の冷たい空気やウイルスが喉につきやすくなる。
喉を通過した空気やウイルスが直接肺に入ります。
→体がダメージを受けてさまざまな病気の原因に!
一言で言うと「人間の呼吸は鼻でするもので、口でするものではない」のです。なので、
口呼吸はウイルスなどの感染だけでなく、口腔、鼻、皮膚、内臓、血管、骨、関節、筋肉
などに悪影響すると言われています。今日は感染予防の話なので、気になる方はインター
ネットなどで「口呼吸 悪影響」で調べてみるのもいいかと思います。
口呼吸になってしまう原因として、唇や舌などの口腔周囲筋肉の衰えがあります。
その改善方法として「うーいー体操」と「あいうべ体操」を紹介します。
「うーいー体操」
「うー」と3秒ほど唇をとんがらせて、「いー」と3秒ほど横に伸ばす
これを1日10回3セット行います。
「あいうべ体操」
「あー」と大きく口を開けて3秒「いー」と3秒「うー」と3秒「ベー」と舌をあっかん
べーと3秒です。
これも1日10回3セット行います。
2つとも、恥ずかしがらずに、おおげさに大きくするのがポイントで、1日3セットなの
で
朝1セット、昼1セット、夜3セットなどでも構いません。
お風呂の中とかでリラックスしてするのがおすすめです。
もちろん、口呼吸をしていなく、いつも鼻呼吸をしている方でも、さらに免疫力向上や体
の不調を改善することは実証済みの体操ですので、手洗いやアルコール洗浄、食事、睡眠
、歯磨きにプラスして、ぜひ取り入れてみてください