こんにちは!ママさん歯科衛生士の桑村です。
コロナウイルスによる自粛生活が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
元気いっぱい、エネルギーいっぱいの子ども達、自宅でおとなしく過ごさせるのは本当に大変ですよね?
特にじっとしていられない男の子・・・大変です。(我が家もです)
家の中ではしゃいでゴツン・・・。兄弟ゲンカでゴツン・・・。最近よく耳にします。
家の外だけでなく家の中でも起こりうるお口の中のケガ!これだけは押さえていただきたい、いくつかのポイントをお話したいと思います。
歯をケガした時、まずは全身をチェック!
歯科を受診する前に、お子さんの脳や目に異常がないかをチェックします。
次の症状があるなら、まずは医科の受診を。
・吐く・鼻血、鼻水が続く・ふらつく・頭痛がする・目が見えにくい・記憶が欠けている
・顔色が悪い・短時間でも意識がなかった・目の動きがおかしい・歩き方がおかしい
いちばん危険なのは、耳介後部出血と眼窩周囲の皮下出血です。1時間以内に医科を受診してください。心配な点がないようでしたら次にお話する応急処置をしつつできるだけ早く歯科への受診をお願いします。
<歯が抜けた場合>
永久歯が抜けた場合、抜けた永久歯を元に戻せる可能性があります。早く植え直してもらう程、元に戻る可能性が高まります。永久歯が残せるかは時間との闘いです。抜けた永久歯にとって乾燥は大敵!ラップやビニールで乾燥を防ぎ1時間以内に受診を!すぐの受診が難しい場合は牛乳に入れて保存しておきます。
※牛乳アレルギーのお子様の場合は避けましょう
この時、水洗いはNG。水道水には塩素が含まれる為、泥や砂がついていても抜けた歯を水で洗うのはNGです。洗わずにそのままお持ちください。
乳歯が抜けた場合、植え直す事は原則としてありませんが、あとに生えてくる永久歯への影響も考えられますので受診をおすすめします。
<歯が欠けた、折れた場合>
歯のかけらを見つけたら、牛乳に入れるなどして乾燥を防いで歯科医院にお持ちください。歯の神経を守るために1日以内に受診する事をおすすめします。
<唇や歯ぐきが切れた場合>
・傷口を清潔なガーゼなどで軽く押さえて止血します。腫れを防ぐ為に、できるだけ早く氷で30分冷やします。腫れてからは、水とタオルで冷やします。
・土やアスファルトなどは傷の中に入ると傷跡になりかねません。その日のうちに歯科医院で十分に洗浄してもらいましょう。同時に歯をぶつけている事もあるので歯の検診も受けましょう。
<歯がグラグラする、かむと痛い場合>
・歯が抜けかけていたり、歯の根っこや歯を支えるあごの骨が骨折している可能性があります。外れそうな歯を飲み込まないように注意して、少なくとも3日以内に受診してください。
そして、ケガをした歯は経過観察をお忘れなく!!