こんにちは。千葉市緑区あすみが丘の歯科医院のママさん歯科衛生士桑村です。
今年は子供達にとって短い夏休み・・・
皆さん、どうお過ごしですか?
子供と一緒に過ごす時間が長い夏休み!お子様がテレビを観ている時のふとした姿勢をチェックしてみてください!お口がぽかんと開いてませんか?姿勢が悪くなってませんか?
舌の筋力が足りなくて舌の姿勢が悪い状態だと、歯並びが悪くなりやすいうえ矯正しても後戻りしてしまうってご存じでしたか?実は、筋力が弱くダラッとさがった舌は気づかぬうちに前歯を前に押していたり上と下の歯の間にすき間を作ってしまったり、時には歯が植わっているあごの骨の形まで変えてしまうことがあるのです!
歯並びが悪いのは舌がダラッともたれかかっているせいかも!
そもそも、舌ってどんな仕事をしているのでしょうか?
私達はふだん、舌の動きについてほとんど意識していません。しかし舌は、かなり繊細な動きをして、私達の生活を支えています。食事の時、食べ物を唾液と混ぜて効率よく歯の上に運んだり、唾液や食べ物などをノドのほうへと送って飲み込んだり、おしゃべりするときは舌の形で音を変化させたりして働いています。
舌は筋肉のかたまりです!
私達の体の中で、舌ほど器用に動く器官はほかにありません。
口の中でもっとも大きくどっしりとボリュームのある舌ですが、その中にはタテ、ヨコ、ナナメに筋肉の繊維がぎっしりと走っていて、このさまざまな方向に走る筋肉が発達しているおかげで、舌は驚くほど繊細に動き、さまざまな仕事をしてくれるのです。
ふだんの舌はどこにあるのでしょう?
舌はかなりのボリュームがあるにもかかわらず、ふだんはグッと持ち上がって上あごの天井に張り付いた定位置におさまっています。舌を引き上げておくことで歯の邪魔をしないようにしています。
舌が歯並びに悪さをするのでしょうか?
舌の筋力が弱く、定位置に収納できずにダラッと下がると、舌はとたんに余計な悪さを始めてしまいます。つねに前歯にもたれて休むような格好になり、飲み込む時にも前歯を押してしまいます。こうなると前歯の歯並びが乱れ、そのうえ時にはあごの骨まで変形してしまうのです。大きくてボリュームがあるだけに、その影響は甚大です。
舌が定位置にきちんと収まることができるか、それとも定位置に持ち上げることができずに下がってしまい、歯並びに悪い影響を与えるか、その違いは、舌の筋力が十分に発達しているかどうかにかかっています。
舌の定位置とは
まず、唇を軽く閉じリラックスします。この時、舌はどこにありますか?
舌全体が上あごの天井にピタっと付き、舌の先は上の前歯に触れないか、あるいは触れたとしても前歯の根元に軽く触れるくらい。これが舌本来の定位置です。このとき舌の先は、上あごの膨らみを触っています。
つぎに、ツバをゴクンと飲み込んでみましょう。舌の位置はそのままで、舌の先は上あごの膨らみに触ったままでしたか?
舌の先が上あごの膨らみから離れ、前歯の裏に押しつけられてしまっていたら、舌は定位置からさがってしまった状態といえます。この場合、筋力が弱いために舌がさがり、飲み込むたびに余分な力を歯やあごの骨に加え、悪さをしていると思われます。
舌の動きは、成長期の子供達の歯やあご、筋肉の発音に大きく影響します。ふだんは気にも留めない舌の動きですが、これを機会に、お子さんの舌が十分な筋力をもっているか、きちんと動かせているかどうか、ぜひ確認してみてください。
気になる事がありましたら、ご相談ください!