千葉市緑区、土気駅徒歩5分のかつらやま歯科医院、歯科衛生士の谷田貝です。当院は「できる限り削らない」「できる限り神経を残す」治療を行い、生涯ご自身の歯で噛むことができる、健康で笑顔の美しい生活をサポートすることをポリシーにしています。
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今回は、現在普及してきている加熱式タバコが身体やお口の中にどのような影響を与えるのかについてまとめました。
ニコチンの身体、お口への影響
歯周病を悪化させるなど、従来の紙巻きタバコがお口に悪い影響を与えることはよく知られていますが、最近普及してきている加熱式タバコはどのような影響があるのでしょうか?
においや健康への配慮から、日本で急速に普及している加熱式タバコ。紙巻きタバコとの違いは、紙巻きタバコは、タバコ葉に直接火をつけ、燃焼により発生した煙を吸い込みますが、加熱式タバコは、タバコ葉に熱を加えて、そこから発生するエアロゾルを吸い込みます。従来の紙巻きタバコより加熱式タバコの方が「健康への害は少ない」と言われていますが、現段階ではまだ明確にはわかっていません。加熱式タバコ、紙巻きタバコ、両方に含まれている成分が「ニコチン」です。ニコチンはタバコの依存性のかなめとなる物質ですが、お口の細胞や細菌に様々な悪影響を与えることが分かってきています。
ニコチンがもたらすお口への害
ニコチンには血管収縮作用があり、歯ぐきの血管を収縮させることで血流量を減少させます。なので、歯ぐきに酸素や栄養が十分に行き渡らなくなり、細胞の修復機能が落ちていきます。
・炎症を起こしやすくする;歯周病菌と免疫細胞が戦う際に細胞から生み出される炎症性物質は、歯ぐきの細胞やあごの骨の破壊を起こします。ニコチンはこの炎症性物質の産生を促します。
・歯ぐきの弾力を失わせる;ニコチンは歯ぐき内部の細胞の角化を進め、弾力を失わせます。血流が悪くなり、栄養の供給や老廃物の除去機能が低下します。
③あごの骨への影響;古い骨を壊す破骨細胞と、新しい骨を作る骨芽細胞。ニコチンはこの破壊と再生のバランスを、破壊の方に傾けてしまいます。歯ぐきやあごの骨の細胞に悪い影響を与え、治癒を遅くする、歯周病の外科治療やインプラント手術、抜歯の際に歯科で禁煙をオススメするのは、こうした理由があるからです。
④歯周病菌への影響
・ニコチンは歯周ポケットなどに住む歯周病菌の栄養となります。菌にとっての手足である「線毛」が形を変え、歯ぐきの中に侵入する力が上がって定着しやすくなります。
⑤むし歯菌への影響;ニコチンが存在すると、むし歯菌はより多くの酸を生み出せるようになり、より強固に歯に付着するようになります。つまり、歯の表面に多くの酸が長く触れることになるため、それだけむし歯のリスクがあがるのです。
ご自身の健康な歯を保つためにもぜひ、タバコのリスクを知って頂ければと思います。
文責)葛山賢司
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