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当院では初診の方全員に「血圧測定」を行なっています。初めていらして、もしくは精密検査時に血圧測定をされて『なんで歯科医院で血圧測定？』なんて疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は歯科と血圧の深〜い関わりについてお伝えしたいと思います。
歯の治療が好きな方ってまずいらっしゃらないですよね。それでも頑張って受診なさっていらっしゃるのですからドキドキ、血圧が上がるのも無理はありません。だからこそ、安心して安全な歯科治療を受けていただくために知っておいていただきたいことをお伝えします。
歯科治療と血圧の関係って？
歯科の治療前や治療中に、緊張してドキドキするという方が多くいらっしゃいます。このような時は、健康な方であっても血圧や脈拍が上昇しますが、高血圧症の全身疾患がある患者さんの場合、血圧の数値が更に上がりやすいです。そして、高血圧症がうまくコントロールされていない患者さんの場合、歯科受診がきっかけで血圧の変調をきたし、重篤な事態に至ってしまう可能性があるのです。
そこで、当院では、初診の時に問診票にお書きいただき、血圧や、飲まれているお薬について詳しく伺います。
しかし、中にはコロナウイルスの流行をきっかけに健康診断を受けられなくなったり、長い間内科を受診せれておらず、ご自身が高血圧症だということを把握されていない方も多くいらっしゃいます。そこで当院では初診の方全員に血圧測定を行い、血圧を把握しています。測定してみるとご本人もびっくりされるほど異常に血圧が高い方もいらっしゃるため、その場合は歯科治療の前に一度内科を受診してもらい、血圧のコントロールができてから、歯科治療を行うようにお話ししています。
治療の当日はこんなことに注意！
①お薬はいつも通りに飲みましょう
ご自身の判断で中断しては大変危険です。
②時間に余裕を持ってお越しください
急いでいらしてドキドキしたまま治療をお受けになることは大変危険です。また、時間がないと、イライラされてしまうことも血圧に大きく関与しますので、ぜひ落ち着いて治療をお受けいただけるようご協力ください。
③ 診療台から起きるときはゆっくりと
うがいや診療が終わった際に、急に起き上がったり立ち上がったりすことは大変危険です。高血圧症の患者さんは、降圧剤などの影響で、急に起き上がったりした時に血圧が下がってふらつく「起立性低血圧」を起こしやすいためです。
気分が悪くなってしまったり、あれ、いつもと違うなと体調の変化を感じた時は、我慢せずに必ず手を挙げて教えてください。
このように高血圧症と歯科は非常に密接な関係にあります。皆様、ご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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文責）葛山賢司
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