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ブログBLOG

「インプラント治療、本当にやって良かったです!」全顎治療症例解説+インタビュー②

千葉市緑区、土気駅徒歩5分のかつらやま歯科医院、です院長の葛山賢司です。当院は「できる限り削らない」「できる限り神経を残す」治療を行い、生涯ご自身の歯で噛むことができる、健康で笑顔の美しい生活をサポートすることをポリシーにしています。

このブログは3分で読めます。

インプラント治療の特長についてかつらやま歯科医院You tubeでも配信しています。ぜひ併せてご覧ください。
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☆他院で思った治療ができず悩んでいたSさんの治療経緯

 Sさんは令和4年(2022年)初診で当院へお越しになりました。それまではご自宅の近くの歯科医院へ通われていました。そこの医院で左下奥歯を抜歯しましたが、その際ブリッジ治療を提案されました。

ブリッジのデメリットとして両隣の歯を削る必要があると言われ、その時の治療の説明に不安になったSさんは、他院へ転院されました。他院でそれ以外の歯のむし歯治療もしましたが、詳しい説明がなく、歯を削ってから「この後は銀歯です。それしか方法がありません。」と言われたそうです。実はSさんは下の歯で見えることもあり白い歯にしたかったのに、です。

また左下の歯がない所も、両隣の歯をあまり削らないブリッジが可能かどうか聞いたところ、そのような治療は出来ないと言われたそうです。それ以外の選択肢が見つからないまま、また、やはりここでも詳しい説明が無いことにさらに不安を覚えたSさんは他院への転院を考え始めます。

その時、お散歩途中に出会ったご友人から、当院のことを聞き、藁にもすがる思いで当院へ訪れたと、治療後、Sさんから伺いました。

☆Sさんの口腔内を改善した治療内容

 Sさんも他の患者さん同様、まずデンタルドック検査をお受けいただきました。レントゲン、CT撮影、そして歯周病のチェックと一連の検査を受けていただき、検査結果を見て色々なことが分かりました。

 Sさんは以前の歯科医院の説明不足で歯科医院へ不信感を抱いていたこと、また運悪くコロナ禍で病院へ行きにくかったこともあり、覚症状がない歯でも根尖病巣がある歯が何か所かありました。

 また右下4番目の歯は、隣の歯に傾いているのですが、ここは以前から歯ぐきが腫れることが何度かあったそうです。他院では、そのことを伝えても「歯のお掃除」以外に、特に治療法も提示されなかったのでそのままにしていたそうですが、そこもデンタルドック検査で詳しく調べてみると、根尖病巣もあり、かつフェネストレーションでもありました。

通常なら歯根端切除術を適用しますが、今回は骨吸収がひどく、残念ながら抜歯しかない状態でした。

 奥歯は銀歯が多く、銀歯にありがちなこととして、左下奥などは中が2次カリエス(再び虫歯)になっている歯もあり、再治療が必要です。そして左下抜歯後そのままになっている歯に関しては、Sさんはこれ以上歯を削りたくないということもあり、当院ではインプラント治療を提案することにしました。


☆インプラントについて常に学び続ける必要性


私(院長 葛山 賢司)は30代でインプラント研究の博士号を取得しました。大学を卒業し、開業してから、大学院へ通ってインプラントについて論文を書き、博士号を取得したのです。

開業してしばらくの間は、研究した通りのインプラント治療を行っていました。安心、安全を最優先に確実な治療を行いたいと思っていたからです。

しかし、その内にどうしてもそれだけでは対処しきれない症例が増えていきました。治したい患者さんがいるのに、自分の技術では治せない、そんなもどかしさが募ってきたのです。

そんな時はどうするか?私はそのような時は学ぶことで解決しています。今回も新たにインプラントについて学びなおすことにしたのです。

インプラントの大家と言われている林先生の年間コースのインプラントセミナーへ行き、最新の技術について学んできました。ここからは少し専門的なお話になりますので、ご興味のない方は飛ばしていただいて結構です(笑)。

テーマは、「前歯部審美領域インプラント処置(単独歯)について」です。前歯部のインプラント埋入は、抜歯後治癒を待って埋入となると、歯肉が退縮したり顎堤が吸収したりでGBRや歯周外科処置が必要になることが多いです。

そのため、できる限り歯肉や既存骨を保存して埋入する抜歯即時埋入が最も適したものとなります。オペ前には、十分な診査が必要です。

診査の結果、抜歯後に歯肉のクリーピングが必要であれば、通常の抜歯即時埋入即時荷重、歯肉の位置を温存したい場合は、ルートメンブレンテクニックを用いた抜歯即時埋入即時荷重を選択すべきです。

ルートメンブレンテクニックにも歯根の残し方で様々なパターンがあります。健全歯質をいかに残すかが大事になってきます。

またドリルは、デンサーバーを用いて骨を圧縮拡大していきます。従来は、GBRや歯肉移植を併用して治療期間も1年から1年半かかるのが4か月から5か月で終了します。

専門的な話にお付き合いいただき、ありがとうございました!そうなのです、この技術を2023年から2024年にかけて学んでから、インプラントの治療期間が格段に短くなりました。

今回のSさんもこの術式を応用して、治療をしています。


☆デンタルドック検査をする重要性

 

 今回のSさんの主訴は①左下2年前に抜歯した箇所、これ以上歯を削りたくないのでブリッジ以外に医療法があるか?②右下傾いた歯のあたりが腫れることがある③銀歯を白く変えたいということでした。


 このような場合、他院で良く起こりがちなことは、詳しい検査をせずに、また初めに全体的な治療計画も立てずに、手あたり次第に治療を開始してしまうことです。


 そうするとSさんのように、削ってから銀歯になると伝えられ、抜歯してから両側を削るブリッジ治療しかないと言われ、「白い歯にしたかったのに・・・これ以上歯を削りたくなかったのに・・・」と歯科医師、歯科医院への不信感が芽生えてしまうのです。


 また事前に治療回数や費用の説明もないまま治療が始まるので、保険治療が主なら費用はさほど心配いりませんが、治療回数に関しては、「一体、いつになったら終わるんだろう・・・」と患者さんは不安な気持ちが募っていきます。


 そして最悪なことは、治療しても「自分が本当に望んでいたのはこの治療ではなかった」「治療したのにまた虫歯になってしまった」と患者さんが思い、そして実際再治療になってしまうことです。


 当院ではこのようなことを改善するために、7年前から(2017年)デンタルドック検査を導入し、下記のように歯科医師がしっかりとした治療計画を立て、それをトリートメントコーディネーターが詳しく、丁寧に説明するというシステムを採っているのです。


 下記の図から分かるように事前におおよその治療回数を伝えることができ、また下記のように見積書も作成しているので、事前に総額の費用も伝えることができます。



☆「1年半と長い期間ではありましたが不安はありませんでした!」これこそ私の理想の治療

 当院ではSさんのように全体的に治療をされた方にはインタビューをして、治療後の感想を伺っています。このインタビューは私の治療への評価だと思って、毎回欠かさず行っています。

 
多くの方が、こちらが恐縮するぐらい長い感想をお寄せくださいます。そのどれもが当院にとってはかけがえのない財産です。


 今回のSさんは「最初にお口の中をチェックしていただき、全体の治療計画をきちんと説明していただき、理解してから治療をスタートしたので、1年半と長い期間ではありましたが、不安はありませんでした。」と本当に有難いお言葉をお寄せいただきました。


 当院で行っているデンタルドックは検査費用(約15000円)と治療回数2回(検査→結果説明)がかかり、初診の方の中には「早く治療してほしいのに、そんなに費用と治療回数がかかるのは嫌だ」と断る方もいらっしゃいます。


 しかし患者さんのお話をよく伺うと「治療したのにまた虫歯になった、また腫れた」「白い歯にしたのに銀歯になると言われた」「ほかに治療法が無いと言われた」「事前に詳しい説明が無かった」と言われる方がとても多いことに気づきます。

 そのような方はぜひ当院のデンタルドックをお受けいただき、全体的な治療を開始してほしいと願っています。また療を行う歯科医師も、事前にしっかり検査をして、患者さんの主訴だけを改善するのではなく、悪い箇所を全体的に根本的に改善し、患者さんの将来の口腔内への不安を無くすような治療をしてほしいと願っています。


 Sさんはインプラント治療もしましたが、このような感想を寄せてくれましたので、最後にBefore,Afterの画像と共にご紹介します。


歯への投資は、将来の健康への投資であること(「インプラントは高額ではありますが(中略)自分の将来の健康のためにお金を使いたいと思います(中略)(インプラントを)本当にやって良かったと思います」)をSさんから教えていただきました、Sさん本当にありがとうございます!


文責)明海大学歯学部歯周病科客員准教授、かつらやま歯科医院院長、歯学博士 葛山賢司
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