目次
インプラントとメタルフリー治療で「しっかり噛める、自然に笑える」お口へ
~60代男性・インプラントとセラミックを組み合わせたフルマウス治療症例~
こんにちは。
かつらやま歯科医院 院長の葛山賢司です。
今回は、長年当院へ通院してくださっている60代男性の患者さんの症例をご紹介します。
この患者さんは、
「左上の奥歯で噛むと痛い」
「前歯の色が気になる」
というお悩みをお持ちでした。
治療前のお口の中には、以前治療されたブリッジや金属の詰め物・被せ物が複数あり、歯を失っている部分もありました。
今回の治療では、単に「痛い歯を治す」「銀歯を白くする」というだけではなく、
これからもできるだけしっかり噛めること、そして自然な口元で過ごしていただくこと
を目標に、お口全体を見ながら治療を進めました。
★15年ほど前から通院してくださっている患者さんです
この患者さんとのお付き合いは、約15年前にさかのぼります。
もともと歯のない部分やブリッジが複数あり、約13年前には当院で初めて右上のインプラント治療を行いました。
その後も、お口全体の状態を確認しながら、必要な部分を少しずつ治療してきました。
銀歯についても、患者さんのご希望を伺いながら白い歯へ変更していきました。
この患者さんは噛む力が比較的強い方です。
歯は「虫歯だけ」が原因で悪くなるわけではありません。
強い噛み合わせや食いしばりなどの力が長期間加わることで、特に根の治療を受けた歯では、歯の根が割れてしまうことがあります。
実際にこの患者さんでも、根が割れて噛むと痛みが出た部位がありました。
そこで、保存が難しくなった歯については無理に残すのではなく、しっかり噛める状態を再構築するためにインプラント治療を選択しました。

★インプラントは「歯を入れること」だけが目的ではありません
インプラント治療というと、
「歯がないところに人工の歯を入れる治療」
というイメージを持たれる方が多いと思います。
もちろんそれも正しいのですが、私たちが大切にしているのは、もう少し広い視点です。
奥歯を失い、きちんと噛める場所が減ってしまうと、残っている歯に大きな負担が集中します。
すると、本来なら長く使えたはずの歯まで傷んでしまう可能性があります。
したがって、インプラントによって噛める場所を回復することには、
失った歯を補うだけではなく、残っている歯への負担を分散する
という意味もあります。
今回も、そのような「お口全体の噛み合わせ」を考えながら治療を行いました。
当院のインプラント治療についてはこちら
★骨が足りない場所には「サイナスリフト」を行いました
インプラントは、どこにでもそのまま入れられるわけではありません。
特に上顎の奥歯では、その上に「上顎洞」という空洞があるため、インプラントを支えるための骨の高さや厚みが不足していることがあります。
今回、左上の奥歯の治療では、そのままでは十分な骨量が得られない状態だったため、**上顎洞底挙上術(サイナスリフト)**という骨を増やすための外科処置も行いました。
インプラント治療では、
「インプラントを入れられるかどうか」
だけでなく、
骨の状態、噛み合わせ、残っている歯、清掃状態、全身状態などを事前に確認すること
が非常に重要です。
当院でも十分に検査・診断を行ったうえで治療計画を立てています。
当院のインプラント治療について動画で学ぶ はこちら
★「前歯の色が気になる」――機能だけでなく見た目も整えました
奥歯の治療と同時に、患者さんが以前から気にされていたのが前歯の色でした。
前歯には以前から保険診療のブリッジが入っていました。
機能的には歯が入っていても、前歯は会話した時や笑った時に非常によく見える部分です。
患者さんから、
「もっと自然な色にしたい」
というご希望があり、オーダーメイドのセラミックブリッジへ変更することになりました。
ただし、私たちは単純に古いブリッジを外して、白いものへ交換したわけではありません。
詳しく調べると、支えとなっている前歯の根の先に根尖病巣が認められた部位がありました。
そこで先に、マイクロスコープを用いた精密根管治療、いわゆるマイクロエンドを行いました。
まず歯の土台となる部分を可能な限り整え、そのうえでオーダーメイドのセラミックブリッジを装着しています。
★最終的には「メタルフリー」のお口へ
今回の治療の大きな特徴の一つが、メタルフリー治療です。
治療前の写真を見ると、お口の中には複数の銀色の金属修復物がありました。
一方、治療後は白い材料を中心としたお口になり、最終的にはすべてメタルフリーの状態で治療を終了することができました。
最近当院でも、
「昔入れた銀歯を白くしたい」
「口を開けた時に金属が見えるのが気になる」
「できれば金属を使わずに治療したい」
というご相談が増えています。
セラミック治療には、自然な見た目を目指しやすいというメリットがあります。
しかし私たちは、見た目だけで材料を選ぶことはしていません。
噛む力、歯の位置、残っている歯質の量、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせなどを確認しながら、その歯に合った治療方法を考えることが大切です。
★フルマウス治療で大切なのは「一本ずつ」ではなく「お口全体を見ること」
今回のような治療は、一つの歯だけで完結するものではありません。
インプラント、根管治療、セラミック、噛み合わせ――。
それぞれを別々に考えてしまうのではなく、お口全体を一つの単位として考えることが重要です。
例えば、見た目だけを考えて前歯をきれいにしても、奥歯できちんと噛めなければ、前歯に必要以上の負担がかかる可能性があります。
逆に奥歯にインプラントを入れても、噛み合わせ全体が整っていなければ、インプラントや残っている歯に負担が集中してしまうこともあります。
だからこそ当院では、
詳しい検査
→ 原因を考える
→ お口全体の治療計画を立てる
→ 患者さんへ丁寧に説明する
→ 必要な治療を順序立てて行う
→ 治療後は予防で守る
という流れを大切にしています。
★約2年・45回の治療を終えて
今回まとめた一連の治療期間は、約2年、通院回数45回でした。
決して短い治療ではありません。
それでも患者さんが最後まで治療を続けてくださり、治療終了時には、とても嬉しいご感想をいただきました。
「インプラントはしっかり噛める」
そして、
「歯もきれいになりました。ありがとうございます」
とも書いてくださいました。
さらに、歯を大切にしていきたいというお気持ちや、今後も定期的に通っていきたいというお言葉もいただきました。
私たちにとって嬉しいのは、単に治療が終わったことだけではありません。
長い治療を経験された患者さん自身が、
「これから歯を大切にしていこう」
と思ってくださったことです。
これは治療の大きな成果の一つだと思っています。

★治療して終わりではありません
インプラントもセラミックも、一度入れたら一生何もしなくてよいものではありません。
インプラントでは、天然歯と同様に周囲の清掃が非常に大切で、管理が不十分になるとインプラント周囲炎を起こすことがあります。
また、セラミックも強い力によって欠けたり割れたりする可能性があります。
今回の患者さんは特に噛む力が強いため、これからは治療した部分だけでなく、噛み合わせを含めたお口全体を定期的に確認していくことが重要です。
当院では治療後も担当制の予防歯科で、お口の状態を継続的に確認していきます。
治療した歯を長く使っていただくところまでが、私たちの治療だと考えています。
★「噛める」と「きれい」を両方あきらめない治療を
今回の患者さんは、
噛むと痛い奥歯にはインプラント治療を行い、
根の問題がある前歯にはマイクロエンドを行い、
見た目が気になっていた前歯にはオーダーメイドセラミックを用い、
最終的にはメタルフリーのお口
となりました。
つまり、
「しっかり噛める」という機能と、
「自然に笑える」という見た目の両方
を考えた治療です。
かつらやま歯科医院では、インプラントだけ、セラミックだけを見るのではなく、患者さんのお口全体を診て、その方の将来まで考えた治療計画をご提案することを大切にしています。
「奥歯がなくて噛みにくい」
「昔入れた銀歯を白くしたい」
「インプラントもセラミックも気になっている」
「何度も歯の治療を繰り返しているので、一度きちんとお口全体を診てほしい」
そのようなお悩みがありましたら、ぜひご相談ください。
健康で笑顔の美しい生活をサポートし続けること。
そのために、これからも一人ひとりのお口を長期的な視点で診ていきたいと考えています。
文責:かつらやま歯科医院
院長 葛山賢司
初診のお申し込みはHPのWEB予約からお願いします。
ご予約はこちらから
かつらやま歯科医院は、You tubeチャンネルでも歯と全身の健康に関するお役立ち情報を配信しています。ぜひこのブログと併せてご覧ください。
かつらやま歯科医院You tubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UC84KWEiMRh4Sg52MUCEQ-bg
インスタグラム:https://www.instagram.com/kdckdckdc
歯についてお悩みの方は千葉市緑区、土気駅徒歩5分、かつらやま歯科医院までご相談ください。
267-0066 千葉市緑区あすみが丘2-16-7
043-295-3748

