こんにちは、歯科医師の山本です。
今日はフッ素の少し詳しいお話をします。
フッ素と言えば歯を強くするためのものですがどれくらい強くなるかご存知ですか?そもそも強くなるというのは物理的な強度ではなく酸に対する強さが上がるということです。つまりぶつけても欠けない歯になるのではなく酸にさらされても溶けにくくなるという事です。ではどれくらい溶けにくくなるのか?歯の頭の部分はエナメル質という組織で覆われていてpH5.5以下になると溶けると言われています。しかしこれにフッ素を塗るとpH4.5まで耐えられるようになります。因みに歯の根はエナメル質がなくフッ素の効果を出すのがなかなか難しいのです。海外ではもっと高濃度のフッ素が認可されているのですが日本ではそれが使えないのでよりプラークコントロールにして下さい。