お口の病気でもある歯周病。実は全身の健康にも影響することをご存知でしょうか?
歯周病が関与すると考えられている病気はいくつもあるのですが、このブログでは長年の研究から特に関連性が高いと考えられているものを順番に取り上げ、歯周病の果たす役割をご説明します。
たかがお口の勉強と侮るなかれ!歯周病は本当に怖い病気なんですよ。
でも、ご安心ください!かつらやま歯科医院には歯周病の治療、予防法があります。
お口の病気である歯周病が体の病気に関係するという話は、皆様も耳にされたことがあるでしょう。歯周病が全身の健康に及ぼす影響は、長年国内外で研究されてきました。
今回からシリーズで、歯周病と関係が深い病気を取り上げます。そして進行した歯周病が発症や悪化にどのように関わっているかを、現在想定されているパターンをもとにご説明します。
それぞれの病気によって、歯周病菌の果たす役割は異なります。歯周病菌自体が直接的に悪さをすることもあれば、歯周病菌が起こす炎症が引き金となって、全身の病気に拡大することもあります。
日本人の死因の内訳
厚生労働省の統計によれば、2017年の日本人の死亡数は134万人で、死因の内訳は下記のグラフのとおりです。日本人の死因1位は悪性新生物(がん)、2位は心疾患、そして3位は脳血管疾患です。
その後、第7位に誤嚥性肺炎が入ります。この死因のうち、心疾患、脳血管疾患、誤嚥性肺炎には進行した歯周病の関与が考えられます。
歯周病による動脈硬化のメカニズム
脳の血管が詰まって起こる脳梗塞。心臓の血管が詰まって起こる心筋梗塞。どちらも命取りになりかねない恐ろしい病気です。これらの病気と歯周病との関連が昔から研究されてきました。
血管が詰まる仕組みはご説明します。血管が詰まる主な要因である「動脈硬化」は一般には「血管の内壁にコレステロールが蓄積し、脂肪分が沈着する」ことで起こります。
血管内壁におかゆやヨーグルトのような塊(アテロームプラーク)ができるのです。この塊は熱くなると血管をふさぐだけでなく、破れることがあります。そうすると血流にのって心臓や脳の血管に達して血栓となり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。
これと同じことが進行した歯周病でも起こりうると考えられています。まず、炎症を起こした歯ぐきから入り込んだ多数の歯周病菌が血液にのって体を巡ります。歯周病菌はその後血管の内壁に入り込んで蓄積します。
すると「細菌が集まって大変だ!」とマクロファージなどの白血球がやってきて歯周病菌を食べます。食べた後は死骸となってその場に残ります。これが粥腫のようになって動脈硬化を起こして血液の流れを阻害する、更には破れて血流により運ばれて血栓となるというのが現在考えられているメカニズムです。
実際、動脈硬化を起こした血管の粥腫から歯周病菌の遺伝子が検出され、因果関係が注目されています。心臓の血管に動脈硬化を起こした患者さんから、血管の粥腫を除去して中身を調べました。
重度の歯周病の患者さんの場合、病原性の高い歯周病菌が検出される割合が、重度歯周病菌でない患者さんよりも多いことがわかりました。
歯周病菌の死骸が脳梗塞や心筋梗塞をひきおこす
歯周病菌の死骸が脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすこともあるのです。歯周病は早期に発見できれば早期に治療を行えます。当院には初診の段階からデンタルドックにて歯周病の検査を行い、進行具合を調べ、治療を開始できます。
歯周病を治療、予防して、いつまでもご健康で笑顔の美しい生活を送って頂く事が、私たちスタッフ一同の願いです。
*歯周病についてさらに知りたい方はこちら「日本歯周病学会HP」へ
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文責)葛山賢司
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