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ブログBLOG

【歯科医院の管理栄養士が教える】子どものおやつで育てる「噛む力」と賢い甘味の選び方 ~親子クッキングイベントから考える、歯とからだにやさしい食育~

こんにちは。
かつらやま歯科医院の管理栄養士、齊藤舞です。

「歯医者さんに管理栄養士がいるの?」と驚かれることがあります。

実は、虫歯や歯周病の予防、そしてお子さんのお口の健やかな成長を考えるうえで、毎日の食事やおやつはとても大切です。

かつらやま歯科医院では、歯を治療するだけではなく、歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士などが連携し、「食べること」まで含めて皆さまの健康をサポートしています。

今回は、当院で開催した親子向けクッキングイベントを振り返りながら、管理栄養士の立場から、子どものおやつ・甘味との付き合い方・噛むことの大切さについてお話しします。



歯医者さんでクッキングイベント?

夏には、当院でお子さん向けのイベントを開催しました。

7月23日の親子クッキングでは、

「米粉バナナドーナツ」
「お豆腐チップス」

を親子で一緒に作りました。

また、8月3日の夏祭りでは、

「キラキラ夏のフルーツポンチ」

をご用意しました。

子どもたちが材料を混ぜたり、形を作ったり、自分で作ったおやつを嬉しそうに食べたりする姿を見て、私たちスタッフもたくさんの元気をもらいました。

でも、当院のクッキングイベントの目的は、単に「楽しくお菓子を作ること」だけではありません。

「どうしたら歯にやさしいおやつになる?」
「砂糖とはどう付き合えばいい?」
「どんな食べ方がお口の成長につながる?」

そんなことを、親子で楽しく体験していただく“食育・口育の場”でもあります。

当日の様子はこちらインスタグラムから



なぜおやつに「ラカント」を使ったの?

今回のおやつでは、砂糖の量を抑える工夫の一つとして、植物由来原料から作られた甘味料「ラカントS」を使用しました。

ラカントSは、主にエリスリトールと羅漢果エキスから作られた甘味料です。

大切なのは、
「砂糖は絶対ダメ、代用甘味料なら好きなだけ食べていい」
ということではありません。

私がお伝えしたいのは、家庭でお菓子を作る時に、

「いつもの砂糖を少し減らしてみよう」
「バナナや果物の自然な甘さを活かしてみよう」
「必要に応じて甘味料を上手に利用してみよう」

という選択肢を増やしてほしいということです。

虫歯の原因菌は、砂糖などの糖を利用して酸を作り、その酸によって歯が溶けやすくなります。

だから、虫歯予防では「何を食べるか」だけでなく、甘いものを食べる回数や時間も大切です。



一番気をつけたいのは「だらだら食べ」

「甘いお菓子を一度食べたら虫歯になる」というわけではありません。

注意したいのは、

少し食べて、また食べる。
ジュースを何時間も少しずつ飲む。
お菓子を机に置いて、遊びながら何度も口にする。

といった**“だらだら食べ”**です。

お口の中に糖が入るたびに酸性に傾くため、その状態が何度も繰り返されると、歯にとって負担になります。

ですから、

・おやつの時間を決める
・食べ終わったらお水やお茶を飲む
・夜はフッ素入り歯みがき剤でしっかり歯を磨く

など、生活全体で考えることが大切です。

砂糖を完全に禁止する必要はありません。

お誕生日にはケーキを食べたいですし、お友達とお菓子を楽しむこともありますよね。

「食べてはいけない」ではなく、「どう食べるかを知る」。

私は、その方が子どもたちにとって長く続けられる食育だと思っています。



おやつは「栄養を補う時間」にもできます

特に成長期のお子さんにとって、おやつは単なる“お楽しみ”ではありません。

3回の食事だけでは補いきれない栄養をとる小さな食事として考えることもできます。

例えば、

・おにぎり
・果物
・小魚
・ヨーグルト
・チーズ
・さつまいも
・豆腐やきな粉を使った手作りおやつ

などもおすすめです。

今回のクッキングで豆腐や米粉、バナナを使ったのも、甘さだけでなく、食材そのものの栄養をとれるおやつにしたかったからです。

「今日のおやつは何を食べさせよう?」

そんな時に、甘い・甘くないだけでなく、“何がとれるかな?”と考えると、おやつ選びが少し変わってきます。



「よく噛む」ことも大切なお口のトレーニング

今回のイベントでは、食材だけでなく噛むことも大切にしました。

米粉バナナドーナツにはもちもちとした食感があり、お豆腐チップスには噛み応えがあります。

さまざまな食感を経験し、前歯でかじり取り、奥歯でしっかり噛むことは、成長期のお子さんのお口の機能を育てるうえで大切です。

よく噛むことで唾液も出やすくなります。

唾液には、食べ物を飲み込みやすくしたり、お口の中を洗い流したり、酸性に傾いたお口の環境を元に戻そうとしたりする大切な働きがあります。

だからこそ、

「柔らかくて食べやすいものばかり」ではなく、年齢や発達に合わせて、いろいろな食感を経験すること

も意識してみてください。



歯科医院に管理栄養士がいる理由

かつらやま歯科医院には、管理栄養士が在籍しています。

これは当院が、お口の健康と全身の健康を別々のものではなく、つながったものとして考えているからです。

例えば、

「子どものおやつ、何を選んだらいい?」
「虫歯になりやすいけれど、食生活にも原因がある?」
「好き嫌いが多くて栄養が心配」
「よく噛まずに飲み込んでしまう」
「甘い飲み物をなかなか減らせない」

こうしたお悩みは、歯だけを見ていても解決できないことがあります。

当院では、必要に応じて管理栄養士による栄養指導・食生活のアドバイスを行っています。

そして、歯科衛生士がお口の状態や虫歯・歯周病のリスクを確認し、管理栄養士が食事やおやつの面からサポートする。

このように、それぞれの専門性を活かしながら、患者さん一人ひとりに合った方法を一緒に考えていくことを大切にしています。

「これは歯医者さんに聞くことなのかな?」

と思うような食事のお悩みでも大丈夫です。

ぜひ気軽に管理栄養士へお声がけください。

完璧な食生活を目指さなくても大丈夫です

管理栄養士として、最後に一番お伝えしたいのは、

毎日の食事を完璧にしなくても大丈夫

ということです。

砂糖をゼロにする必要もありません。
毎日すべて手作りにする必要もありません。

「今日はジュースではなくお茶にしてみよう」
「おやつを食べる時間を決めてみよう」
「バナナの甘さを使って砂糖を少し減らそう」
「少し噛み応えのあるものを出してみよう」

そんな小さな工夫の積み重ねが、お子さんの歯とからだの健康につながっていきます。

かつらやま歯科医院では、これからも歯科×栄養×食育×口育という視点から、親子で楽しく健康について学べるイベントを企画していきます。

そしてイベントだけでなく、日々の診療でも管理栄養士が皆さまの食生活をサポートしていきます。

お子さんの食事やおやつ、噛み方などで気になることがありましたら、定期健診の際などにぜひお気軽にご相談ください。

一緒に、無理なく楽しく、お子さんの健やかな未来を育てていきましょう。

文責:かつらやま歯科医院
管理栄養士 齊藤 舞

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