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ブログBLOG

スタッフをねぎらう方法~当院の場合 2 感謝祭~

ようこそ、かつらやま歯科医院へ!葛山祐子です。 今日は、前回の続きでテーマは「スタッフをねぎらう方法」です。ねぎらうなんていうと大げさですが、「今年一年よく頑張ったね。こんなに成長したよ。あなたがいないとだめだよ!」ということを伝えたいだけなのです。日々の忙しい仕事の中ではなかなか伝えられません。だから、改めてそういう場を設ける必要があります。なぜ、そういうことを伝える必要があるのか?伝えられたら嬉しいからです。また1年頑張ろう、というやる気がわいてくるからです。そして、そういうスタッフが多ければ、その病院は良い病院になると思います。間違いなく、お越しいただく患者様にマイナスではなくプラスのものを与えることが出来るのではないでしょうか? 山本歯科医師に賞状授与。神妙な面持ち! 当院では、今までスタッフに目標を掲げてもらってはいましたが、その成果を人前で発表してもらう場がありませんでした。今回私は全スタッフが人前で発表するということにこだわりました。発表しなければいけないとなると、その目標に対して責任感が生まれます。何とかその目標を達成しようとします。そこがミソです。仮に達成できなくても、その理由を探しそれをみんなの前で伝えようとするでしょう。また、人前で発表することで、自分の達成したことの確認が出来ますよね。 終始和やかなムードで進んだ感謝祭 今回は、昨年の10月頃から全スタッフと個別にミーティングを持ち、昨年一年の仕事を振り返って目標としていたこと、達成できたこと、反省点などをあげてもらいそれを全てパワーポイントにまとめました。パワーポイントだけで100枚近く作成しました。達成できたことが10個ぐらい挙げられたスタッフもいれば、3つほどのスタッフもいましたが、達成できたことが一つもないというスタッフは一人もいず、それぞれが素晴らしい成果を上げていたことが振り返りとパワーポイント作成によってよくわかりました。発表の練習などは各自で行ってもらい本番に臨んでもらいました。 新人歯科衛生士安藤はスタッフの投票による「トップスタッフ」賞をゲット!商品はクオカード3万円分♪ さあ、去年の感謝祭、メインはスタッフが去年一年の仕事の成果を発表するということだったのですが、それとは別にもう一つの企画を私は暖めていました。前回のブログでお伝えした、スタッフの一年野仕事をムービーにする、ということです。内容はスタッフの一年を写真で振り返り、そして最後に、今年の4月に結婚退職した主任高橋里美からのメッセージを添えようと考えたのです。しかもこれをスタッフに秘密で作成し、上映することで、サプライズであると同時に、スタッフを感動させるものにしよう、と思いました。 ピザパーティー。美味しそう!!みんな、よく食べる! スタッフの仕事の様子を写した写真ざっと100枚以上の中から、各スタッフの写真を編集し、退職した高橋からメッセージをもらい、BGMに音楽をつけ1カ月以上かかってムービーが完成しました。後は上映を待つばかり。 いつも我が家の子供と遊んでくれる優し~いスタッフたち♪ 12月13日の当日、その日はいつもと違う雰囲気で始まりました。午前9時いつもはそれぞれの仕事に向かうスタッフが、その日は待合室に集まり、まずは経営理念の唱和から始まりました。その後、スタッフ一人ずつがパワーポイントを見せながら一年の仕事の成果を発表しました。そして、その発表に対して、全スタッフが感想を述べたのです。その感想はどれも優しい言葉にあふれていました。今年一年の努力をねぎらい、感謝し、来年も共にがんばろう!という思いに溢れていました。言われたスタッフはとても照れくさそうにしていましたが、それでもその顔は幸せそうに見えました。「自分は他のスタッフから必要とされている。ここにいていいんだ。」ということをしっかりと感じることが出来たからでしょう。 真剣にくじ引きで食べるピザを選ぶ山本歯科医師! 全スタッフの発表が終わった後、今年から行う予定の新しい予防プログラムの提案のデモンストレーションをした後は、いよいよ表彰です。私たちの医院では、感謝祭には院長が一人一人のスタッフに感謝状を授与しているのです。感謝状には去年一年のそのスタッフが特に努力したところを認め、それをねぎらう文章が入っています。ですから内容は一人一人違うのです。 そして、その後はムービーの上映です。正直、私としてはスタッフがどういう反応を示すのか、とても気がかりだったのです。でも、上映後ほどなくしてその心配は杞憂だったことが分かりました。スタッフは本当に食い入るようにムービーを見つめているのです。時々笑いも起こっていました。そして、その笑いが涙に変わる瞬間がやってきました。退職したスタッフからのメッセージが上映されたときです。私は見ました。その退職したスタッフのことを知っているスタッフが全員涙しているのを・・・ 皆様は「わすれられないおくりもの」という絵本をご存じでしょうか?スーザン・バーレイという人が書いた絵本です。ご興味のある方はぜひ読んでみてください。私はこの絵本が大好きです。この絵本を読んでから、私は当院で働くスタッフに「忘れられない贈り物」を残してあげることが私の役目だ、と感じるようになりました。当院で働くスタッフは、いつか必ず当院を去っていきます。だから、

当院を去った後も、当院で学んだことがスタッフのその後の人生に役立つといい・・・それが当院がそのスタッフに送ることのできる「忘れられない贈り物」なのだから・・・

そう感じながら私は日々仕事をしています。どんな小さなことでもいいのです。いつもハッピースマイルでいる、そんな小さなことでいいのです。何か、その後の人生に役立つことであれば何でも。そういった意味では、今回行った感謝祭も、「忘れられない贈り物」の一つになれば本当にうれしいです。 そして、感謝祭で上映したムービーの締めくくりは、偉大な先人たちからの「忘れられない贈り物」です。GCから出版されている「遺言」という本に、著名な医師、歯科医師からのメッセージが載っています。そこから抜粋したものをムービーで上映したのです。それをここでご紹介します。

「弱い人、困っている人、貧しい人のためにやさしくできる医療陣であれ。見てしまった以上、見て見ぬふりをしない。」(鎌田實医師)

「歯周病菌は口腔内にとどまらず、さまざまな疾患を引き起こす。歯学関係者は患者の全身の健康維持に寄与する矜持を持って、歯周病治療に当たるべき。」(石川烈医師)

私たちも、先人に倣って、その心構えと気迫に迫れるように努力していきたいです。