ようこそ、かつらやま歯科医院へ!
当院は、9月2日にマイクロスコープを2台導入し、合計マイクロスコープが3台になります。マイクロスコープを3台備えている医院は近隣にあまりなく、私たちが推し進める「できる限り削らない、神経を取らない、痛みの少ない」治療にまた一歩近づけるのではないかと思っています。
今日は、何回かにわたり、マイクロスコープを使った根の治療についてお話いたします。
はじめに~ 歯の痛みにお悩みの方へ ~
「突然、歯がズキズキ痛くなって、神経を取る治療を受けました。一度、痛みが無くなってホッとしたのですが、神経の無いはずの歯が、また痛み出して・・・。」
このような方は、実際に当院へ多くお越しになります。そして、このような症状をお持ちの方が一様におっしゃるのは
「なぜ、神経を取ったはずの歯が痛むのですか?」
ということです。
私は、日本顕微鏡歯科学会に所属し、歯科用実体顕微鏡(マイクロスコープ)の権威の先生からトレーニングを受け、マイクロスコープを用いた根の治療の勉強をしてきました。また、先ほどのようなお悩みを持つ数多くの患者さんの相談に乗ってきました。
このような悩み、不安、ストレスをお持ちの方は、当院にも毎日のようにたくさんいらっしゃいます。特に、根の治療の後、しばらくしてまた痛みが再発した、というようなお悩みや不安を抱えている方が、ほとんどです。
多くの方に深く関わる、非常に重要なことであるにも関わらず、ほとんどの方が歯科治療について正しい情報を知りません。誤解されていることも沢山あります。そして知識不足によって、歯が悪い状態になってしまっているのです。もしくは、今の辛い状態や悩みを我慢してしまっている方もいらっしゃいます。
「知らない」ということだけで、以下の様な、数々のリスクを抱えてしまう可能性があります。以下は、実際によくある例です。
「セラミックのかぶせものを入れたのにすぐに歯が痛んで外さないといけなくなった。」
「神経を取ったはずの歯がまた痛み出した。痛くて、痛くて痛み止めも効かない。」
「神経を取ったばかりの歯の根っこが割れてしまって、抜歯になってしまった。」
実際に、他院で根の治療を行った後に、歯ぐきが腫れてしまった患者さんがいらっしゃいました。その方は、神経の治療を終え、綺麗なセラミックの被せ物を被せたものの、数ヶ月で噛むと痛いという症状が表れました。反対側の歯で食事をしていましたが、症状が改善することがなく、痛みが出てから1ヶ月後、歯ぐきが腫れてきたのです。これは、根の治療後間もないことから、治療時に除去しきれなかった細菌による炎症の再燃によるものでした。
その方は、日常生活で、「食事中に常に痛むので、美味しく食べることができない」「いつ痛みが来るか不安」「良い被せものを入れたのに、すぐにダメになってしまって残念」ということに悩まされていらっしゃいました。本当に辛い状態になってしまっていたのです。
このブログでは、根の治療のお話を中心に、少しずつ歯科治療について、私たちプロフェッショナルが皆様に知っておいていただきたいことをお話いたします。どうかお付き合いいただければと思います。