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ご存知ですか?銀歯のあれこれ

こんにちは!!歯科衛生士の井口です。
先日は虫歯の詰め物についてお話ししましたので、今回は銀歯のことについてお話します。
「銀歯」と一般的に言われているのは、金銀パラジウム合金という金属を使った治療です。略して「金パラ」とも呼ばれ、保険治療でよく使われる金属です。
銀が主成分でパラジウムが入り、金は5~20%が含有されています。
銀や金はやわらかい金属なのでこの含有率によって硬さが違ってきますが、概してエナメル質よりもずっと硬い合金です。
硬い金属なのでとても丈夫です。丈夫なことはとても大切なことですが、歯の治療にとって硬くて丈夫なものが一番良い、というわけではありません。
なぜかというと、歯の外側を覆うエナメル質よりも硬い材料とエナメル質とが日常的にぶつかっていると、エナメル質のほうが傷んでしまうことがあるからです。
 
本来の歯はエナメル質同士がぶつかって、同じペースでバランスよく減っていきます。
年と共に歯は少しずつ減っているのです。
しかし、歯よりも硬いものが入っていればかみ合わせの歯のほうが削れ、歯よりも軟らかいレジンが入っていればレジンのほうが削れます。
金銀パラジウム合金は歯よりも硬いので使っている間に歯のほうが傷んでしまうというわけです。
特に奥歯の場合、もともとは強くぶつかり合わない仕組みにできているのですが、年齢とともに犬歯などの先が徐々に丸くなってくると、奥歯同士がダイレクトにぶつかりやすくなってきます。
 
そうした歯へのダメージを最小限にするにはどうしたらよいのでしょうか?
一番大切なのはかみ合わせをきちんと治して管理することです。
そして今以上に歯が傷まないようにするには、歯と同程度の硬さの材料で歯を治療してあげることです。
歯と同じ程度の硬さの材料の代表として挙げられるのは金合金でできた詰め物(かぶせもの)です。
金は柔軟でよく伸び、軟らかさの点でも加工しやすさの点でもとても優れた材料です。
純金ではすこし軟らかすぎるので18金や20金などの合金が歯と同じ程度の軟らかさを持っています。
金合金で治療するとかみ合わせの歯のエナメル質も金歯も双方がバランスよく(生理的な摩耗の範囲で)削れていきますし、相手方を削ったり欠いたり傷めたるということがありません。(かみ合わせにトラブルが発生しているような場合は別ですが)
周りの歯に無理が生じにくい分、金歯の治療は長持ちでもあります。
 
口の中に金歯があると見た目が悪いと気になさる方もおられますが、歯の寿命を延ばしたいのであれば、長持ちしてかみ合わせの歯にやさしい金歯は安心できて使うだけの価値はあるといえると思います。
 
当院では金歯以外にもセラミックやジルコニアなども取りそろえておりますのでお気軽にお問い合わせください!!