ようこそ、かつらやま歯科医院へ!!歯科助手の小池です(^^)/
当院では、お越しいただいた全ての初診の患者さんに、
デンタルドック(歯科総合精密検査)をお受けいただいています。
デンタルドックでは、歯と歯肉の状態を調べるために行う総合的な口腔内の精密検査と、
唾液を採取し、口腔内の環境と虫歯になるリスクを調べる口内環境検査を行います。
*当院の口内環境検査は、WHO(世界保健機構)でも行われている最新の科学検査法です。
◇今回は、口内環境検査でも必要になる『唾液』についてお話しします◇
唾液…と聞くと、なんだか汚いイメージがあるかもしれませんが、
唾液は、常に歯と口腔粘膜を潤し、私たちのお口の中の健康を
守ってくれるとても大事な働きをしています。
健康な成人で、1日に約1~1.5リットルも出て、起きている時も寝ている時も、
たえず口の中を潤してくれるおかげで、むし歯や歯周病が抑制され、
口を滑らかに動かす事ができるのです。
もしも唾液分泌量が著しく減ってしまうと、むし歯・歯周病の急激な進行だけではなく、
口腔粘膜への外傷・腫瘍化、口腔感染症、会話、味覚、食べ物を噛む飲みこむ行為など、
さまざまなトラブルが起きやすくなり、その影響は多岐にわたります。
唾液の働きで、とくに注目したいのが、むし歯を予防するだけでなく、
初期むし歯の進行を止めたり、治す力なのです!!
私たちが食事をすると、食べ物の酸や、むし歯菌の出す酸の作用で、
歯の成分であるリン酸カルシウムが唾液の中へ溶け出します。
これが『脱灰』という現象です。しかし、脱灰ばかりでは、歯がなくなってしまいます。
そこで大事な役割を果たしてくれるのが、唾液なのです。
唾液は、溶け出したカルシウムイオンとリン酸イオンを歯に届け修復してくれます。
この現象を『再石灰化』といいます。
唾液は、お口の中を清潔に保ってむし歯菌を追い出し、傷みかけた歯を修復して、
むし歯を予防するという重要な役割をしています。
さらに、フッ素を使って唾液の働きをパワーアップさせることで、
初期むし歯に限って、むし歯を治せる可能性があるのです。
あまり意識されない存在の唾液ですが、素晴らしい働きをしているのです
唾液は、驚きの機能をもつ奇跡の液体なのです。
以下のような事を感じている方は、唾液の分泌量が減っているかもしれません。
①お茶がないと食べ物が飲み込みにくくなった。
②口臭が強くなった。
③夜中にのどが渇いて目が覚める事が増えた。
④口内炎ができやすくなった。
⑤合っていた入れ歯が落ちやすくなった。
⑥むし歯が、急に増えた。
噛む筋肉がやせると、唾液が出にくくなります。
唾液をたっぷり出すために、食べ物をよく噛んで、唾液腺の近くの筋肉を動かし、
唾液腺を刺激してあげましょう。
*他に、唾液腺マッサージや舌の運動も効果的です。