千葉市緑区かつらやま歯科医院の歯科助手&介護口腔ケア推進士の小池です。
今回は、食べる力と全身機能のかかわりについて、お話します。
食べるという行為には、全身の器官がかかわっています。
食べ物の見た目や香りは、鼻や目などの感覚器で感知され、
その情報が脳神経系に伝わり「美味しそう」と感じます。
さらに食べ物を口に入れ、噛み飲み下す過程では、手指の筋肉や舌、
歯、顔の筋肉などが連携しています。
自分の口から味わって食べるためには、口腔ケアは欠かせません。
口腔ケアを怠るとの機能が低下し、食べる力や話す力だけでなく、
全身機能が衰えてしまいます。
全身機能が衰えると、QOL(生活の質)が著しく低下し、
喜びや生きがいを失いかねません。
QOL低下の例
【歯の喪失】むし歯や歯周病などで歯を失う。
【舌の運動機能の低下】筋肉の塊である舌は、鍛えないと衰える。
【唾液の減少】加齢、服用薬や病気の影響で唾液の分泌量が減る。
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【噛む力の低下】今まで通りの食事が食べにくくなり、介護食になる。
【話す力が衰える】言葉をスムーズに発しにくくなり、会話が減る。
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【低栄養&痩せ】食べる量が減るので、栄養が減り体重が減る。
【食べる楽しみの喪失】食べる楽しみが失われ、意欲や活力が低下する。
【コミュニケーション障害】周囲の人との会話も楽しめず、孤独を感じる。
脳への刺激も減る。
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【免疫機能の低下】免疫機能が低下し、肺炎や感染症などの病気にかかりやすくなる。
【ADL(日常生活動作)の低下】自立した生活をおくる事が困難になる。
【認知機能の低下】脳の機能が低下し、認知症を発症しやすい。
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結果・・・
QOLの低下
喜びや生きがいの喪失へつながる。
毎日の歯みがきやお口の中のケアで得られる効果は、むし歯や歯周病の予防だけでなく
全身の衰えを防ぐ効果があるのです。
時間が無かったり、面倒だったり、ついつい口腔ケアがおろそかになってしまう事も
あると思いますが、いつまでも自分の口から食事を取り、健康で楽しい生活をおくるために
毎日のセルフケアと合せて、定期的に歯科医院での専門ケアを受けましょう。
何かお困りごとがございましたら、千葉市緑区かつらやま歯科医院へ是非ご相談ください。