歯科医療界では、以前から歯周病などの歯科疾患と全身疾患との関連について様々な根拠が報告されています。つまり、全身的な健康を維持するためには口腔内の環境維持・改善が欠かせないのです。
今回は、歯周病と相互に悪影響を及ぼし合う糖尿病についてお伝えします。
歯周病が糖尿病に及ぼす影響
歯周病が重症化すると歯茎から容易に出血するため、歯周病の原因となる細菌が直接血流に乗り体内に入り込んでしまいます。細菌が産生する毒素は糖の吸収を促進するインスリンの働きを悪くし、血糖値が下がりにくくなってしまうのです。
糖尿病が歯周病に及ぼす影響
血糖値が高くなると、
◯口が乾きやすくなり、細菌が増殖しやすい環境となってしまいます。
◯免疫力が低下し、歯周病菌に対する抵抗力が低くなります。
◯組織の修復力が落ちて炎症が治りにくくなり、出血しやすい状態がなかなか改善しません。
つまり、歯周病で糖尿病が悪化し、さらに歯周病が悪化するという悪循環が生じてしまうのです。
歯周病は「サイレントキラー」
歯を失う原因で最も多いのは、なんと虫歯ではなく歯周病です。
今や成人の約8割が歯周病に罹患していると言われていますが、恐ろしいことにそのほとんどのケースにおいて自覚症状がなく、気付かないうちに症状が悪化してしまう恐ろしい病気なのです。最も重症だと歯茎や顎の骨が破壊され、歯を支えきれず抜け落ちてしまいます。
「痛みがないから大丈夫」は大丈夫ではないかもしれません。痛みがない時こそ定期的に歯科医院を受診し、早期発見と早期治療・予防することが最大の対策となります。
歯についてお悩みの方は千葉市緑区、土気駅徒歩5分、かつらやま歯科医院までご相談ください。特に「根の治療」「小児歯科」「予防歯科」に力を入れ、できる限り「痛みの少ない」「削らない」「歯を残す」治療を目指しています。またお母様の治療中、お子様をお預かりする託児サービス「キッズサービス」もございます。初診のお申し込みは以下のWEB予約から:https://plus.dentamap.jp/apl/netuser/?id=995
文責)院長 葛山 賢司
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