千葉市緑区、土気駅徒歩5分のかつらやま歯科医院、歯科衛生士の横山です。当院は「できる限り削らない」「できる限り神経を残す」治療を行い、生涯ご自身の歯で噛むことができる、健康で笑顔の美しい生活をサポートすることをポリシーにしています。
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今回は、虫歯の原因となる２つの原因菌について取り上げました。この記事を読んで、日々の虫歯予防にぜひお役立てください！

〇虫歯のきっかけを作る「ミュータンス菌」

虫歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌は、虫歯のきっかけを作るタイプの菌です。お口の中の砂糖や炭水化物などの糖質を栄養として酸を産生します。この酸によって歯が溶かされ、虫歯ができてしまうという流れです。

この菌は歯がないところには住み着くことができないため、歯のない赤ちゃんのお口の中には存在しません。しかし、歯が生え始めるとミュータンス菌の住処ができるため、増えてしまう危険性が高まります。

このミュータンス菌への対策として効果的なもの。それは「キシリトール」です！キシリトールは人工甘味料のため、ミュータンス菌が栄養とすることができず酸を産生できなくなります。そして、ミュータンス菌の活動を抑制することが可能となります。キシリトール100％のガムやタブレットを間食の置き換えにしたり、少し口寂しい時に食べたりを継続して行うことで効果が現れてきます。

キシリトールガム

キシリトールタブレット

〇虫歯を進行させる「ラクトバチラス菌」

ミュータンス菌の他にもうひとつ虫歯の原因菌がいます。それは、ラクトバチラス菌と言って、虫歯を進行させるタイプの菌です。ミュータンス菌と違い、この菌は歯に付着する力を持たず、合っていない詰め物や被せ物の隙間や虫歯の穴の中で繁殖して、虫歯をさらに進めていきます。また、ラクトバチラス菌は砂糖や炭水化物などの虫歯を誘発させやすい食品に含まれていて、それらの摂取によってお口の中に入ってきます。

以上のことより、ラクトバチラス菌の対策方法としては、「虫歯治療、合っていない詰め物や被せ物のやり替えを積極的に行う」「砂糖や炭水化物の摂取を控える」などの方法が考えられます。

〇PMTC（虫歯歯周病菌除菌クリーニング）

キシリトールや虫歯治療、食事の見直しなど虫歯菌対策方法をいくつか挙げてきましたが、何よりも大切なのは日々の歯磨きです。お口にプラーク（細菌の塊）を残さないことで、虫歯菌を排除することが大切です。ただ、どれだけ歯磨きが上手な方でも6割程度までしかお口の中の汚れを落とすことはできていません。そこでご活用いただきたいのが、歯科医院でのクリーニングです。当院ではPMTC（虫歯歯周病菌除菌クリーニング）と呼んでいます。お口の専門である歯科衛生士が専用の器具を用いて、セルフケアだけでは落としきれない汚れや歯石をしっかりと除去することで虫歯や歯周病を予防します。今回取り上げた虫歯の原因菌も一緒に取り除いていきます。日々の歯磨きと合わせてこのPMTCをご活用いただくことでより虫歯予防を確かなものとします！

〇口内環境検査

また、当院では口内環境検査というものを行っています。お口の状態を確かめた上でその方に合った予防のプランをご提案いたします。検査の内容は、口臭測定、歯周病菌チェック、唾液の検査、虫歯菌チェックなどがあります。今回取り上げたミュータンス菌とラクトバチラス菌がどれくらいお口の中に存在しているのかもお調べしております！ご自身のお口の中は虫歯になりやすいお口なのかどうかを把握しておくことで、より虫歯予防への意識も高まりますので、まだ受けたことのない方はぜひお受けください！！

文責）葛山賢司
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