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ブログBLOG

歯が残ると健康寿命もあがる

こんにちは、歯科医師の小竹です。
先日、東北大学は高齢期に保持できている歯の本数が多い人は、健康で長生きであることを明らかにしたと発表しました。
残っている歯の本数が多いことで死亡率や要介護になる確率に関与することは、すでに数多くの研究で示されています。
しかし、要介護期間との具体的な関連は明らかではありませんでした。
そこで東北大学の研究グループは、要介護になる前の歯牙の本数と寿命・健康寿命(日常生活に制限のない期間)・要介護でいる期間の関連を明らかにすることを目的として調査を行いました。
その結果、残存歯が多いと単に寿命が長いだけではなく、健康寿命も長く、さらに要介護でいる期間が短いということが明らかになったそうです。
その差は 85 歳以上でもっとも大きく、歯が 20 本以上ある人は、0 本の人にくらべて健康寿命が男性で+92 日、女性で+70日;寿命が男性で+57 日、女性で+15 日;要介護でいる期間が男性で-35 日、女性で-55 日の差があったという結果が出ました。
歯を残すことで健康でいられる時間が長くなり、更に長生きにつながるということです。
口腔ケアをしっかり行いましょう。また自分では行き届かないケアについてはPMTCや定期健診を通して歯科医師または歯科衛生士に確認、予防をしてもらうことで更により良い口腔内環境を保ちましょう。