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ブログBLOG

異変

ようこそ、かつらやま歯科医院へ!葛山祐子です。

10月ぐらいから当院のスタッフに異変が起こっています。恐らくこれは一般企業では当たり前のことなのでしょう。でも、歯科業界ではこういうことが起こるのは珍しいことだと思います。その異変とは・・・女性スタッフが連日夜10時過ぎまで残って仕事をしているのです!

当院が誇る絵の天才!歯科衛生士 山田唯です(*^_^*)

もちろん、院長や私が強制したわけではありません。何といっても、当院が以前から誇ってきた(!)福利厚生はズバリ「残業ゼロ」なのですから。でも、その誇るべき福利厚生が、ここ数年は院長の悩みの種だったのです。「残業ゼロ」確かにとてもいい響きです。残業がないことに越したことはありません。でも、残業が全くないのは果たして本当に良いことなのでしょうか?

残業がゼロということは、仕事量が変わらない、ということです。だから全ての仕事がいつも勤務時間内に終わる。逆に言うと、全ての仕事を勤務時間内に終わるように制限していると言えるかもしれません。とにかく仕事量が変わらない。でも、これは本当に素晴らしいことなのでしょうか?仕事量が変わらない=いつも同じ仕事をしている、と言えないでしょうか?そして更にいえば、チャレンジがないからいつも同じ仕事をしている、とも言えないでしょうか?私の仕事はこれだけ、と決めてしまってそれ以上の仕事に手を出そうとしない、これは歯科医院によく見受けられる現象ではないかと思われます。一般企業では当然のように新商品の開発、新規プロジェクトなどがあり、その担当になったスタッフはその準備に追われ、連日残業も当たり前なのではないかと思います。でも、多くの歯科医院に新規プロジェクトや新商品の開発はありませんよね。だからスタッフの仕事もほぼ決まってしまい、変化がないのです。だから、残業する必要がないのではないかと思います。

院長はそれではいけないと思っていました。確かに、新商品の開発は当院でもないでしょう。でも、新しいサービスを開発したり、今までのやり方を改善したりすることはこれまでもやってきました。でも、その多くは院長や私が提案をし、準備をし、スタッフはそれに従うという形がほとんどで、スタッフのほうから「ここをこう変えたいんです。私たちはそのために残業をしてでもその準備をします。」というような提案は皆無でした。そこが院長の悩みの種だったのです。スタッフのほうから改善案を出してほしい。スタッフが率先してその準備にあたってほしい。なぜなら、この病院の主役はスタッフなのだから。スタッフが病院を盛り上げていってほしい。

その院長の悩みを何とか解決できないか、と私も思っていました。私も毎日残業をする必要はないけれど、ここぞ、というときはスタッフが率先して提案、改善、準備をしてほしい、とは思っていました。そうすることで、スタッフ自身にも仕事の張り合いが出ると思ったからです。スタッフ自身の成長にもつながると思ったからです。でも、有効な改善策も見つからないまま月日が過ぎていくうちに、それとは無関係な形で、私の頭の中にある一つのアイデアがひらめいたのです。それが「かつらやま大学」でした。

年間を通して定期的にスタッフに学びの場を提供するーこれが「かつらやま大学」の目的です。単純に学ぶことで成長できる、と思ったからです。「大学」という響きも気に入っていました。そして、5月から現在にまで続く学びの習慣がスタッフの中に出来上がってきたのです。そして、変化は9月頃から起こりました。大学の講義の中で、新しい予防の提案スタイルに触れたスタッフは、自分たちもその様に提案してみたい、と思うようになったのです。そして、他院のファイルなどを参考に見ているうちに、自分たちもその様なファイルを作りたい、と思うようになったのです。院長や私が頼んでいないのに、です。

そして、10月から連日、時には夜の10時半ぐらいまで、歯科衛生士である女性スタッフ2名が残って、手書きでファイルを作成しているのです。ちょっと見せてもらったのですが、すごく“凝った”ファイルに仕上がっています。11月末には完成する予定だそうです。

今までは仕事が終わったらすぐに帰るスタッフだったのです。何が彼女たちを変えたのか?今度じっくりと聴いてみようと思うのですが、「かつらやま大学での学び」が彼女たちを変えたのは間違いなさそうです。学ぶことで考え方が変わり、行動が変わった。上司から言われなくとも自分たちで行動するようになった。もちろん、彼女たちは、以前からとてもやる気を秘めたスタッフだったことに間違いはありません。それが学ぶことでやる気に火がついた、極めてみたくなったのかもしれません。

昨日も10時半ぐらいまで階下から彼女たちの仕事をしている音が響いていました。帰り際、彼女たちの笑い声が聞こえました。その笑い声は、疲れを感じさせない、とても楽しげな笑い声でした。仕事への手ごたえ、満足感で満ちているように私には聞こえました。さようなら、お疲れ様。明日はゆっくり休んでね。かつらやま歯科医院の主役はあなたたちなのだから。院長も私もいつも応援しているよ!

何と驚いたことに、歯科衛生士専門学校1年生で当院でアルバイトをしているまーさんまで手伝っている!「勉強になるから手伝っています。」ですって。ありがとね、まーさん!(^^)!