千葉市緑区、土気駅徒歩5分のかつらやま歯科医院、院長の葛山賢司です。当院は「できる限り削らない」「できる限り神経を残す」治療を行い、生涯ご自身の歯で噛むことができる、健康で笑顔の美しい生活をサポートすることをポリシーにしています。このブログは3分で読めます。
「マイクロスコープ」とは何か?
千葉市緑区、あすみが丘にあるかつらやま歯科医院は、「できる限り削らない」「できる限り歯を残す」治療を行っています。その当院が、いまから約3年前の2018年に歯科用顕微鏡カールツァイス製の「マイクロスコープ」を、千葉市で初めて3台導入しました。
マイクロスコープとは歯科用顕微鏡のことで、元々は以下で使われていたものを歯科へ応用しました。最大21倍まで視野を拡大できるので、歯科治療には大変有用です。そのため導入する歯科医院が徐々に増えています。とはいえ、非常に高額な機器なのでなかなか導入できないのが現実です。
当院がその高額な機器をなぜ3台も導入したのか?その理由は、院長である私が「見えなければ本当の治療は出来ない」と考えているからです。皆様ぜひ、ご自身のお口の中を覗いてみてください。お口の中は案外暗いことに気づきませんか?人によってお口が開きにくい方もいらして、その場合はさらに見えにくくなります。また上の奥歯見えにくいですよね?実はそれ歯科医師も同じなのです。
「ミラー」と「直視」の違い
通常、歯科医師は例えば上の奥歯の治療をする時、ミラーを持ちながら治療をします。ところがこのミラーは小さいうえに、ミラーですから当然左右が反対です。ですので、直接見ることに比べると、感覚的に慣れるまで十分な訓練が必要です。また当然ミラーで見る口腔内はとても小さく見えます。
それと比べると、マイクロスコープはレンズを覗いて見える状態がそのまま口腔内ですので、直接見ている(直視)のと同じ感覚で治療をすることが出来ます。また覗き込む必要がなく、椅子に座る姿勢を保ったまま治療ができますので、長時間の治療でも疲れることがありません。
また、当院は「できる限り歯を残す」治療を行っています。そのために重要なことはしっかりとした根の治療を行う、ということです。私は根の治療がとても重要だと考えているので、「歯の根の治療の真実」という小冊子を書いています。その小冊子の中で、根の治療をする歯は神経がないので、体から水分や養分が届かず、このような「枯れ木」に近い、と説明しています。
当院が根の治療に力を入れるワケ
さらにこの図をご覧ください。歯の根の治療をする歯はステージ4です。その次のステージは5,つまり脆くなった歯が治療を繰り返すことで、薄くなり、最後には割れて抜歯せざるを得なくなるというステージです。当院は「できる限り歯を残す」ということをポリシーに治療をしていますので、なんとしてもこのステージに行くことを食い止めたいのです。だから根の治療には非常に力を入れています。
当院は保険の根の治療でもこのようなラバーダムシートを使用して、治療中に唾液が混入することを防いでいます。
成人の方なら8割以上の方が根の治療を行った経験があると思いますが、正直根の中は暗く、細く、入り組んでいて、見えません。特に上の歯の奥の根の治療となると、裸眼や倍率の低い拡大鏡では正直見えにくい、いえ見えません。見えない歯科医師が行うねの治療は、目隠しをして行うのに等しいのです。(もちろんどの歯科医師も必死に勘を頼りに誠実に行っていますよ)
当院も以前はそうでした。しかし、どうも根の治療をしても「痛みが引かない」「腫れてくる」という方を見ていると、根の中がきちんと清掃できていないのではないかという思いが沸々とわいてきたのです。
なぜマイクロスコープを3台導入したのか?
根の治療はその歯を残すための「最後の砦」です。神経を取って枯れ木のようにモロクなった歯は根の中をきちんと清掃できれば、再び使用でき、その歯の寿命を長く延ばすことが出来るのです。
しかし、その一方で、中がきちんと清掃できなければ、再び痛み出したり、日によって重い感じや違和感があったり、時には我慢できないほど痛くなる場合があります。そして治療の繰り返しで歯はどんどん薄くなり、最後は歯が割れて抜歯せざるを得なくなります。
その繰り返しを防ぎたい、歯を守りたい!そのため、今回マイクロスコープを3台導入、根の治療に活用しています。
実際にマイクロスコープを使用するとどのくらい歯の中が良く見えるのかは以下の動画をご覧ください。
歯についてお悩みの方は千葉市緑区、土気駅徒歩5分、かつらやま歯科医院までご相談ください。
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