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ブログBLOG

セレック治療を受けませんか? その4

ようこそ、かつらやま歯科医院へ!
当院は千葉市緑区あすみが丘にある黄色い歯医者さんです。徹底した院内感染対策、デンタルドック(歯科総合精密検査)を全ての患者さんにお受けいただき、全体的な精密治療とむし歯・歯周病を予防する精密予防歯科に力を入れています。院長は明海大学歯周病課の客員講師で、歯周病治療を得意とし、インプラントの博士号も取得しています。
「歯を全体的に治したい」「むし歯・歯周病を予防したい」と思われている方、ぜひ当院へご相談ください。
前回に引き続き、セレック治療についてお話しています。セレックとは、今まで歯科技工所に頼んでいた白いセラミックを院内で作製することができる機械です。当院では7年前にセレックを導入して以来、実に多くの患者さんのセレックを作製してきました。今日は「なぜ私がセレック治療に取り組むようになったか?」についてお話いたします。
銀歯について悩む方が年々増えているとはいえ、それでもまだ、次のように言われる方もいらっしゃいます。
 
「奥歯は見えないので銀歯でいいです。」
「別に芸能人でもないので、白い歯でなくていいです。銀歯でお願いします。」
「今回は費用面で、銀歯でいいです。」
 
しかし、ここで、まず知っていただきたいのは、私たち歯科医師の立場からすると『見た目以外の理由』から、自分や家族には、間違っても保険の銀歯を入れることはないということです。なぜなら、銀歯とセラミックの白い歯には、歯を大切にされるほど重要視する数多くの違いがあるからです。それだけでなく、銀歯には一般の方が知らない多くの危険が潜んでいるのです。しかしながら、多くの歯科医師は当たり前のように、何の説明もなく銀歯の治療を行っています。
私が銀歯の危険性を痛切に感じたのは、「はじめに」でお話しした原因不明のじんましんに悩む患者さんのお話を伺った時でした。それまでは、口腔内の金属が引き起こす危険性については教科書などの知識で理解しているだけでしたので、実際にそれに苦しむ患者さんのお話を聞くことは初めてでした。それだけに、とても強い衝撃を受けたのです。
 
「このままではいけない。」
と強く思いました。今までのように銀歯が当たり前の治療ではなく、銀歯が引き起こすかもしれない危険性をお伝えしたうえで、治療法を選んでいただかなくてはならない、と考えるようになりました。銀歯の代わりとなる治療法で優れているのは、なんといってもセラミックです。そこで私は、詰めたり、被せたりする必要のある患者さんには、銀歯だけではなく、セラミック治療の説明もするようにしました。しかしながら、当時のセラミックは技工所に出して作ってもらっていましたので、費用が今の倍以上かかります。銀歯の危険性は理解していただいても、費用の面でセラミックを選ばれない患者さんが数多くいました。
 
その時、とても歯がゆい思いをしたことを今でも覚えています。より良い治療法があるのに、費用の面で選んでいただけない。そうすることで、もしかしたら突然、何か病気に悩むことになるかもしれない。しかも、それが口腔内と関係のない所で起こるために、原因が口腔内の銀歯だとは分からないまま、苦しみ続けなければならない。
少しでも、そういうリスクを減らそうと、何とかセラミックがもう少し安くならないかと技工所の方に掛け合ってみたこともありました。しかし、ほとんど金額は変わりませんでした。そんなある時、ある一台の歯科用機械との出会いが、私の治療法と患者さんの未来を大きく変えることになったのです。
平成十九年頃、私は「セレック3」に出会いました。「セラミックを自分で作れる」というキャッチコピーで少し前からセレックという機械が輸入されていました。しかし、セレック1,2で作るセラミックは、お世辞にも「本物の歯みたい」とは言えない代物でした。ところが、セレック3で作るセラミックは、色合い、形ともに本物の歯に近い物でした。
「これだ!」と思いました。しかも自分で作れるので、費用は今までのセラミックの半額以下です。「これは本当に素晴らしい機械だ。患者さんの口腔内が変わり、生活の質が高まり、そして人生が豊かになるはずだ!」この時に感じた直感が引き金となり、本気で自分もセレック3を扱えるように、セレック治療をとことん学ぼうと決断したのです。
本気で学ぼうとしてから約二年間、私はセレックに関する色々なセミナーに行きました。輸入・販売元のシロナデンタルシステムズにも何度も顔を出し、実際の操作方法などを詳しく教えていただきました。セレックでできたセラミックは、特殊な接着剤で隙間なく詰める必要があるので、接着剤のセミナーにも通いました。
現在でも、セレックに関するセミナーがあれば、より良いセラミックを作るためにも、積極的に参加をし、学び続けています。そうすることで、患者さんの口腔内に、更にピタッと合ったセレックが作れると考えているからです。
セミナーや、勉強会で学べば学ぶほどに、セレック治療は素晴らしい治療だと思うようになりました。患者さんにセレック治療を行い、「白くてキレイ!」「「新しい歯が生えたようだ!」「口を開けて笑える!」というお声をいただくたびに、更にセレック治療に対しての自信と、良い治療だという確信を深めていったのです。
これが、私がセレック・セラミック治療を徹底的に学び、臨床でも力を入れて取り組みつづけている理由です。今では、セレック・セラミック治療を行なうことが、多くの患者さんの人生を豊かにすると心から確信しています。もちろん、誰にとっても、どんな人にとってもセレック治療がベストであるというわけではありません。
症例によっては、別の治療法を提案することもありますし、費用のことも考えなくてはいけません。繰り返しになりますが、大切なのは、治療について長所も短所も含めてしっかりと理解をし、あなたが望む治療を選択することです。そうしないと、冒頭でもお伝えしたように、歯の治療をすることで全身の健康が悪化してしまうことがあるのです。