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ブログBLOG

歯周病が進行して歯がグラグラ~でも諦めないで!外科処置で救えるかもしれません!

かつらやま歯科医院は、歯周病治療に力を入れています。歯を失う原因の割合、実はむし歯より歯周病の方が高いって、ご存知でしたか?全体の約4割を占めます。

そんないやーな歯周病!理解を深め、これから一緒に戦っていきましょう!!当院の歯周病治療はまず歯科衛生士が担当します。

それでも思うように改善しない場合は、歯科医師の出番!今日お伝えする「歯周組織再生療法」です。

千葉市緑区、土気駅徒歩5分のかつらやま歯科医院、事務長の葛山祐子です。当院は「できる限り削らない」「できる限り神経を残す」治療を行い、生涯ご自身の歯で噛むことができる、健康で笑顔の美しい生活をサポートすることをポリシーにしています。


また院長の他に歯科医師が2名います。女性歯科医師もいますので、妊婦健診、産婦健診、小児歯科・予防歯科にも力を入れています。

かつらやま歯科医院スタッフ一覧

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★歯周病の治療方法とは?当院の歯科衛生士中心の歯周病治療

歯周病と診断されたらショックですよね。でも大丈夫です。当院には歯科衛生士中心のしっかりとした歯周病治療システムがあります。

過去のブログでもお伝えした通り、かつらやま歯科医院の歯周病治療は、以下のステップで進みます。

*プロフェッショナルケア(歯科医院でのケア)
第1段階 スケーリング:振動する機械(超音波スケーラー)を用いて歯肉の上の歯石を除去します。当院では「歯石取りの治療」と呼んでいます。
第2段階 SRP(ルートプレーニング):スケーリングでは取り切れない、歯肉の下、つまりポケット内の奥深くの歯石を専用の手用器具(キュレットスケーラー)を用いて除去します。
この処置中、ガリガリと音がしますが、これは歯肉の下の硬くなった歯石を除去し、歯の表面を滑らかにすることで、歯石がたまりにくく、歯の表面に再び歯肉が付着するのを促します。
これにより歯周ポケットが改善されるのです。
第3段階 PMTC(プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング):第1,2段階で歯周病の治療を終えた後は、歯周病を予防するためにPMTCを受けましょう。
専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを中心に全ての歯面の清掃と研磨を行い、歯周病になりにくい環境を整えます。
着色を除去することもでき、白くきれいな歯を保つことができます。


上記以外にも、必要に応じて食生活指導や噛み合わせのチェックなども行います。


★歯周病治療にはセルフケアもとても大切です!

歯周病を改善させられるかどうかは、今お伝えしたように歯科医院でのプロフェッショナルケアが重要ですが、それと同じぐらい重要なことはご家庭での「セルフケア」です。

というのも歯周病の治療の際に重要なことが「いかに歯ぐきよりも上の部分のプラーク(歯垢)をご自宅でのケアで落とせるか?」だからです。

もちろん私たちスタッフも力の限りサポートいたしますが、歯周病治療の主役は、患者さん、あなたであることをぜひ忘れないでください!

歯ぐきよりも上の部分はあなたに、歯ぐきよりも下の部分は私たちがそれぞれ担当し、ケアしていけば必ず良い結果が出せます。一緒に頑張りましょう!

歯周病の治療は時間がかかりますが、根気よくセルフケアとプロフェッショナルケアを続ければ、必ず良い成果が出ます。

当院ではデンタルドックの中で口内環境検査という虫歯・歯周病の検査を行います。その後、検査結果から患者さんに虫歯・歯周病の現在のリスクとそれをプロフェッショナルケアとセルフケアで予防する方法をお伝えします

これは歯科保健指導と呼ばれますが、ここで患者さんは「自分の口腔内にはこんなリスクがあるのか。このままではいけない!生活習慣を改善しないと!」と思われ、毎日のセルフケアの重要性に目覚めることが多いです。

これは当院の歯科衛生士にとって一番嬉しい瞬間でもあります。当院は口内環境検査の結果から、目で見える形で患者さんのリスクをお伝えできるので、患者さんのやる気をアップさせることができると思っています。

色々な口腔予防ケアグッズもお伝えしますので、ご自身に合った器具を使い分けて、口腔内と全身の健康を守ってください。

 

★歯周病で骨がひどく減った歯をどうにかして残す「歯周組織再生療法」

これまでお伝えしたように歯周病の原因は、プラークという「細菌のかたまり」です。プラーク中の歯周病菌の感染により、歯の周りの組織に炎症が起きて、あごの骨などが失われていきます。


ですから歯周病の改善のためまず大切なことは、歯ぐきの上と歯ぐきの下(ポケット内)のプラークや歯石(プラークが石灰化したもの)が除去されれば、炎症は治まります。

しかし、それまでに歯の周りの組織が大きく失われていると、歯を支える骨などが失われているせいで、その後の歯の維持が難しくなります。

この時、歯を支える組織の再生を目的にフラップ手術と併せて行われるのが「歯周組織再生療法」です。特殊な差異性材料などを組織の失われた部分に入れて再生を促す治療法で、再生には時間がかかり、組織の欠損の状態によって向き不向きはありますが、上手くいけば歯の寿命を延ばせる可能性があります。


★歯周組織再生療法ってどんな治療なの?

再生療法は主に、ジェル状の再生材料を用いる方式や、お口の中のほかの場所から採取した骨を移植する方式など幾つかありますが、当院で行っている歯周組織再生療法は、ジェル状の再生材料を持ちいる方式です。

よく使われる薬剤にエムドゲインがありますが、当院ではリグロスというジェル状の歯周組織再生医薬品を使用し、欠損部を埋めるように充填しています。

血管を新しく作る力が高く再生促進作用に優れるため、近年利用が広まっていて、保険適用の薬剤です。治療は以下の手順で進みます。

ステップ1:重度の歯周病になっていた状態から、患者さんの歯みがきの改善や、歯科での歯周基本治療で可能な限りプラークや歯石を取り除きました。この段階で歯周組織再生療法へ進みます。

ステップ2:歯ぐきを切り開いてめくり、歯の根を露出させてから、そこにプラークや歯石が残っていればそれを取り除きます(フラップ手術)。その後、再生材料が付着しやすいように歯の根の表面を処理してから、リグロスジェルを塗布します。

ステップ3:歯ぐきを元通りの位置に戻して縫合します。その後歯ぐきとあごの骨、歯の根の間のスペースには血栓ができてきます。

ステップ4:リグロスの作用で、歯の根に残っていた歯根膜の細胞が刺激されて、血栓が歯根膜やセメント質、あごの骨に変化します。8~9か月後になると歯を支える組織のボリュームが回復してきます。


★再生療法後、これには気を付けて!

治療前後の要チェック!NG集

①タバコはNG:たばこの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素は歯の周りの組織への酸素や栄養の供給を妨げます。歯周病の治療効果も落ちるため、タバコを吸われている方は前もって禁煙をお願いします。

②噛むのはNG:再生療法を行ったところはとてもデリケート。強い力が加わると再製中の組織が壊れてしまうことがあります。抜糸が終わって歯ぐきが治癒するまではできるだけそこで噛まないようにしてください。

③治療した歯の歯みがきはNG:抜歯までは治療した歯やその周りに歯ブラシを充てるのはNGです。お口をすすぐ時に勢いよくぶくぶくうがいをするのも避けてください。


★歯みがきの代わりに洗口液のご利用を♪


治療したところは殺菌作用のある洗口液でケアしましょう。ブクブクうがいをするのではなく、洗口液をお口にためて、治療したところをそっと浸すようにします。

1日最低2回、1分間行いましょう。当院では次亜塩素酸水のPOICウォーターを使用しています。

POICウォーターとは以下のような特徴があります。



★再生した後は歯科のメンテナンス(予防歯科)が必須です!

治療がうまくいったかを最終確認するのは8~9か月後と言われています。歯周病の検査の時に使う細長い器具(プローブ)を歯と歯ぐきの間に差し込み、組織がしっかり歯についているかを確認します。

歯根膜とセメント質が再生しているなら、器具が深く入り込むことはありません。8~9か月と聞いて、長いと思われる方もいるかもしれません。

しかし人体の構造を回復させる治療のため、どうしても時間がかかるものです。実際、新しく作られたあごの骨が成熟するには、2~3年はかかるといわれています。

治療したところは、もともと歯周病が進行していた場所ですので、治療の経過を見守り、歯周病の再発を防ぐには定期的な歯科受診が何より大切です。

患者さんが歯みがきをしっかりされて、メンテナンスに欠かさず来ていただければ、治療を受けた歯が30年もったという報告もあります。



★生まれ変わったのは、実は全身の健康?!

日本人の約8割がかかっているとされている、また歯を失う原因の半数以上を占める歯周病はもはや国民病です。そして歯周病は単に口腔内の健康にとどまらず、全身の健康にも深く関わっている病気です。

最近はがんなどの生活習慣病の増加だけでなく、メンタル疾患の増加も大幅に増えていることが報告されています。

「疲れが取れない。朝にベッドから起き上がれない。」

「検査しても正常と診断されるが、原因がわからない症状や疲労感が続く。」

「うつ病と言われて通常の治療をしても長期改善しない。」

など、疲労感や気分の落ち込みなどの不調が長期続く場合には、「副腎疲労症候群」などの病気が考えられることがあります。

この病気を引き起こす原因の一つに歯周病、慢性上咽頭炎などの慢性感染が、慢性炎症をおこすこと、が考えられているのです。そう歯周病がメンタル疾患の原因になることもあるのです。

ですから、歯周病と診断された方はもとより、歯周病が心配な方は、一度しっかりとした検査を受けて現状を知ったうえで、きちんとした歯周治療に臨む必要があります。

それが口腔内の健康の改善を促すと同時に、心と体の全身の健康をも改善させ、病気を寄せ付けない、また笑顔あふれる活気に満ちた未来を切り開くカギとなることを信じています。


★歯周組織再生療法のメリット、デメリット

しかし、ここまでのお話を聞いても、次のように思う方もいらっしゃるかもしれませんので、可能な範囲で皆さんの不安にお応えいたします。

①「歯周病の外科処置って痛いんじゃないの?」:確かに、外科処置は麻酔をして歯ぐきを切り開きますので、「とても痛い」というイメージが付きまといます。

しかし、局所麻酔をしますので、外科手術中痛みを感じることはほとんどありません。当院では同じく外科処置のインプラント治療終了後、患者さんにお話を伺っていますが、ほとんどの方が「治療中は痛みがなかった」とおっしゃいます。

②「歯周病の外科処置って費用がかかるんじゃないの?」:歯周組織再生療法は保険適用の治療です。当院で使用している薬剤リグロスも2016年から保険適用です。

費用は約15000円前後です。確かに通常の保険治療よりは高めですが、それでも自費治療のインプラントは50~60万円かかります。それに比べたら、この再生療法で歯周病から歯を救え、抜歯しなくて済むのなら、かなり安いのではないでしょうか?

③「再発するリスクが高いんじゃないの?」:歯周病を改善するポイントは歯科医院でのプロフェッショナルケア(メンテナンス)とご自宅でのセルフケアです。この2つが上手くいっていればほとんどの歯周病は治すことができると考えています。

かつらやま歯科医院では、抜歯の前に出来ることがあれば、患者さんの同意を得たうえでともかく最善を尽くします。その最後の砦が、歯周病の場合は「歯周組織再生療法」です。

再生療法が必要なケースは、それらが上手くいかなかった場合なので、もともと再発するリスクは高いといえます。しかし、それを難しい外科処置でともかく抜歯から救えたのであれば、再発するリスクを減らすには、その後の予防歯科(メンテナンス)しかありません。

ぜひ早期発見、早期治療のためにも、また経過観察のためにも予防歯科でご一緒に歯を守っていきましょう!

*歯周病についてさらに知りたい方はこちら「日本歯周病学会HP」へ

*かつらやま歯科医院は、You tubeチャンネルでも歯と全身の健康に関するお役立ち情報を配信しています。ぜひこのブログと併せてご覧ください。「妊婦検診・産婦検診動画」も配信中!
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*リグロスについて院長が解説している動画はこちら

文責)葛山賢司
歯についてお悩みの方は千葉市緑区、土気駅徒歩5分、かつらやま歯科医院までご相談ください。

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