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ブログBLOG

保険の入れ歯と自費の入れ歯ってどう違うの?

ようこそ、千葉市緑区あすみが丘のかつらやま歯科医院へ!

院長の葛山賢司です。これから毎週、当院のプロフェッショナルスタッフが交代で「歯の豆知識」に歯に関する知って得する情報を掲載していきます。

読むだけで、「お口の中と全身の健康を守れる」お役立ち情報満載です。ぜひお読みください!

★保険の入れ歯と自費の入れ歯ってどう違うの?

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 歯を1本だけ失ったお口から、1本だけ残っているお口まで様々な患者さんの役に立つのが部分入れ歯です。ブリッジのように歯を大きく削る必要がなく、外科処置のような手術の必要もなく他の修復治療に比べて治療費もかからないため患者さんにとっては身近で選択しやすい治療法です。では、部分入れ歯のメリットは何でしょう?①治療の適応範囲が広い②外科処置が必要ない③あまり歯を削る必要がない④取り外して掃除ができる、等があります。デメリットは何でしょう?①噛む力が劣る②取り外しが必要③残った歯に負担がかかる④部位によっては見た目が気になる、等が挙げられます。

 では、部分入れ歯の保険と自費の違いは、なんでしょうか?保険の部分入れ歯のメリットは、安くて、修理しやすいのが特徴です。デメリットは、①設計や使える材料に制限があり適合性が劣る②破損しやすい③厚みで違和感を科次安い④クラスプ(バネ)が目立つことがある、等があります。自費の部分入れ歯のメリットは、①クラスプと本体を1ピースで作ることができるので設計の自由度も大きく適合性が良い②破損しにくい③薄く作ることができるので違和感が少ない④食べ物の温度がよく伝わる、等メリットが多いです。デメリットは、やや高価で修理がしにくくクラスプが目立つことがある等があります。

 しかし他にも保険と自費の部分入れ歯の違いはあります。保険の入れ歯はレジン床、それに対して代表的な自費の部分入れ歯は金属床です。なぜ適合性に違いが出るのでしょうか?実は材料の選択に仕上がりの精度に関する秘密が隠されていたのです。金属床を選ぶメリットは薄くできて違和感が減る事、熱伝導性がよく食感が伝わりやすいことだけではないのです。実は製作工程の違いが大きいのです。金属床の場合、同一素材で1ピースのメタルフレームとして1体成形することができるのであとからクラスプを付けたり右側と左側の入れ歯を連結させたりする必要がなく設計通りの精巧な入れ歯が出来上がりやすいのです。保険のレジン床の場合、クラスプはクラスプ、連結部は連結部で別々に作っておき後で組み立てるので微妙な誤差が出やすいのです。出来上がってすぐにはビタッとこないのが普通で調整を重ねながら合わせていくことになります。

 さらに付け加えると、入れ歯の仕上がりには、患者さんのお口の型取りの精度がとても重要なのですが精度の高い材料(印象材)は高価で保健の治療に使うと歯科医院は赤字を出してしまいます。こうしたことも金属床に限らず自費の部分入れ歯のほうが仕上がりの精度が高いことの一因になっていると考えられます。