千葉市緑区、土気駅徒歩5分のかつらやま歯科医院、院長の葛山賢司です。当院は「できる限り削らない」「できる限り神経を残す」治療を行い、生涯ご自身の歯で噛むことができる、健康で笑顔の美しい生活をサポートすることをポリシーにしています。
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噛む力と病気のリスクとの関係について
先日、10月20日の「ためしてがってん」というテレビ番組で、「噛む力の新常識」というタイトルでの特集を紹介します。
内容は、今年の4月に「噛む力と病気リスクとの関係」について大阪吹田市民1547人4年間のデータと20~70才100人の噛む力測定の結果がしたのグラフのように出ていました。
噛む力測定器からの意外な年齢層別結果
考察では、噛む力が弱いと柔らかい物を嗜好する様になり、柔らかい物は脂質が多く、血液中の脂質が増える事で動脈硬化、更に進むと血栓になり、それが心臓や脳の血管を詰まらせることで心臓病、脳卒中を引き起こすからだそうです。
噛む力が平均値以下のグループの食事のメニューから栄養士が分析すると、食事中の脂質割合の目安は20〜30%なのに対して40%以上であった。
驚いたことに、体格のいい若者が意外にも噛む力の平均値を大きく下回るという結果が数件発表されていました。
上記の統計のグラフによると高齢者と20代が最も噛む力がない事が判明しました。
原因は高齢者の場合歯を失うことで、噛み合わせが悪くなったり、合わない入れ歯を使い続ける事であると思われます。
若者達の場合は、子供の時からやわらかい物を食べていて固いものを強く噛む機会と習慣がなくなっているからという事です。
自覚が無く、無意識のうちに自分が食べ易い柔らかい物を好んで食べ、更に噛む力が弱まっていくという悪循環を生んでいるようです。
低下した噛む力を回復する解決策
解決策はあるのでしょうか?
噛む力を取り戻すには一体どうすればよいのでしょうか?
「かみごたえ」がある物を食べる事!これが答えです。
「かみごたえ」とは、硬さ、弾力性、ばらけにくさの3要素で評価されます。
歯周病で失った歯槽骨や虫歯で溶けた組織は元に戻せませんが、幸いなことに、噛む力は筋肉由来なので鍛えること、ちょっとした日々の生活に固いものを意識して取ることで数週間で回復、改善する事が可能であることがわかりました。
こちらに紹介しておきます。
意外な所で、100年前にドイツで生まれグミは噛む力を取り戻すのに大活躍だそうです。
ただし、糖分が多いため食べ過ぎには注意が必要です。
実験の結果、以下の図のような食べ物を1日1回、1品4週間プラスする事で、下の図のように噛む力を2〜3倍に回復する事が出来ると判明しました。
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ぜひ、とろけるような食感が好き、美味しいものと思われがちですが、健康で美味しく何でも食べ続けられる
人生100年時代を送っていただくために、意識して噛むということも秋のご馳走をいただきながら考えてみて下さい。
そして、噛む力を保ち続ける為に歯を失わない事!
そのためには、歯周病健診、定期健診などを受け、虫歯でない歯を無駄に失わないよう予防歯科としての歯医者さんに通うことも健康な生活を維持していくために一考していただきたいものです。そしてすでに歯を失って噛む力に自信がない、噛むことを楽しめていないという悩みを抱えている方は一度、インプラントという方法で噛む力を回復させる可能性についても検討する価値が有るかもしれません。
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